お知らせ

ごぶさたしておりますが、もうほぼ完全にtwitterへ移行してしまって、ここへあまり記事を書くことはないと思われます。もしこのブログに興味を持っていただけた方は、そちらを覗いていただけると嬉しいです。
http://twitter.com/chibinova
twilogもやってます。
http://twilog.org/chibinova


10/17 追記
tumblrにもちょくちょくネタ投下してます。よろしければご覧ください。
http://chibinova.tumblr.com/


またまとまった量の文章を書きたくなってきたので、近々ここも更新再開しようかと。
細々とやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします〜。

星空サロン『夢見』in あめりか村SOCIO VOL.3

skb_mate022010-07-16

今日は兵庫県立美術館へ「タマラ・ド・レンピッカ展」を観にいってきたのですが、そのレポはまた後日ということで、とりあえず明晩開催されますイベントの告知をさせていただきたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。


2010.7.17 (sat) open:23時 close:5時
ADD/2000<1D> DOOR/2500<1D>


道を歩けばギラつく雑踏耳障るノイズ. 見つけた扉開いてごらん.
こちら一夜のロマンチック. 星降るお部屋においでませら.


■CAST■
・GuestLive・ 血と薔薇
JET PEPPER TOWER、MAGIER SEXALICE、ALICE IN BATCAVEといったバンドでベースをプレイする傍ら、2009年より久々のソロ活動を再開。シモーヌ深雪、アリスセイラー等と共演を果たす。昭和歌謡ニューロマンティックを融合し本物の贋作を目指す。


・GuestDJ・ シモーヌ深雪 (SIMONE FUKAYUKI)
怪奇と官能と愛の不毛をこよなく愛するシャンソン歌手。また、1980年代より活動しているドラァグクイーンの一人。デウス・エクス・マキナ的手法を用いたステージングアクトは、正統派ロマンティシズムとアンチリアリズムの信条に裏打ちされ、観る者全てに其かの鮮烈な印象を残す。他に、パーティーオーガナイザー、ステージディレクター、コラムニスト、モダンホラー研究家などの顔を持つ。DJ LaLaと共にオーガナイズするエンタテインメントパーティー“Diamonds Are Forever”は、去年末に20年目を迎えた。(現在は京都CLUB-METROのレジデンツパーティーとして、月末の金曜日深夜に開催中)


・FetishCollabolationLive・ WitaSexAlice×sion★akihabara http://wita-sex-alie.com/
「耽美かつ退廃的なフェティッシュショウは唯一無二の存在」がテーマの彼女たちが奏でるショー構成にぶっつけサウンドトラック空間演出DJ。


・音楽対談・ シモーヌ深雪&chouchou
この度大御所二人に当空間にて流れる音楽についてお話いただきます。初心者マニア関係なく。音楽好き必聴。ファン必見。


・DarkCabaretLiveShow・ 秋葉原紫音 http://www.myspace.com/sionsdarkcabarett
キラキラ耽美ロマンティストが贈る。哀愁のダークキャバレーショーライブ。


・LiveArt・ gaimon genome


・DJ・ VELVETMOON http://www.velvet-moon.com/ Sense- sion★akihabara


・写真展示・ U.TAKESI


・DreamingDolls・ 夢子 一夜


・booth・ PANDORA http://pandola.dayuh.net/


【次回星空予告】 〜SOCIO★091823:00〜
前売りチケット問い合わせ先 心斎橋SOCIO 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋2−11−5−2F
【tel】 06-6213-2060 【fax】06-6213-2061 【e-mail】 music_socio@livedoor.com
http://idea-estate.co.jp/socio/ http://blog.livedoor.jp/music_socio/
又はCastまで.

ラヴ・バズ

D
1. 恒例のアニメ新番組チェックですが、もう需要がまったくないだろうということでパスさせていただいて。ひとつおもしろいネタを拾ったんでご紹介しておきます。志村貴子の『ラヴ・バズ』は女子プロレスを舞台にした百合面白い作品だったけど、それを地でいくようなガチ百合選手を発見したのです!! その余りのガチぶりにはニヤニヤが止まりません!!www

真琴(まこと、1989年9月26日 - )は、日本の女子プロレスラー。本名非公開。身長167cm、体重53kg。兵庫県神戸市出身。アイスリボン所属。家で三国無双などのゲームやひぐらしのなく頃になどのアニメを見ていたらしく、ゲーム&アニメ好きのアキバ系である。趣味はコスプレ、絵を描くこと、妄想。愛読誌はコミック百合姫popteenと電撃レイヤーズ。好きなレスラーは、三田英津子。事あるごとに「我愛三田さん」精神を発揮する。
Wikipedia - 真琴

愛読書はコミック百合姫ってマジですかアンタ?www 女子プロレスのお客さんが百合萌えデフォなのかどうかわからないのでなんとも言えませんけど、反応を見る限り笑いのネタって感じですよね。あでもキャットファイト属性の人だっているか…。にしても、基本的には「無気力ファイター」って辺りがおもしろがられているのであって、別に百合属性で受けているわけじゃないですよね。インタビューとか読むと、かなりの男性恐怖症っぽいですけど。いずれにせよ彼女が三田選手に対してすごく執着しているのは確かなようですし、ウケ狙いでそういうキャラを作っているわけでもないっぽい辺りが萌えまくります。惜しむらくは、去年11月に三田選手が現役を引退してしまったということ。もう生で「我愛三田さん」を見ることはできないんですねぇ。一度ぐらい二人の出る試合を見てみたかったな〜。


2. こんなにおもしろい記事を見逃していたなんて!! 相変わらず感度の低い竹槍みたいな自分のアンテナに絶望した!! まぁ自分で自分のことをトンガリキッズだなんてまったく思えませんけどね…もう少し好奇心旺盛ではないかなと思い込んでいたのです。

新人時代のフリッパーズ・ギターが、それまでの音楽の教養基準として一目置かれていたYMOムーンライダーズに噛みつくという構図も、ロックの「親殺しの歴史」に倣って言えば、なんらおかしいことではない。
POP2*5 -「ムーンライダーズ vs. フリッパーズ・ギター」の対立の構図について、Twitter風につぶやいてみた。

古参 vs 新参の対立の構図なんてジャンルを問わずどこにでもあるし、それって突き詰めれば「わたしの方が先に○○先輩のこと好きになったんだから!」「そんなの時間なんて関係ないでしょ! 好きって気持ちはわたしの方が強いんだから!」となんら変わらないと思うわけで。それにロックやポップスなんて、技術的に巧い下手とかあんまり関係ないとも思うし。ヘタウマなインディーポップや、素人に毛が生えた程度の女の子アイドルに初々しさを見出してグッとくる、つまり背景にある物語まで含めて作品だったりするじゃないですか。そういう情緒を毛嫌いする村上龍みたいな人も多いんだろうけど。とにかく巧いのがいいって言うんなら、ブーレーズの指揮するオケで三大テノール聴いとけばいいやんってなるでしょ。細野晴臣じゃないけど、もっといろんな嗜好を持った人が自分にしっくりくるものを見つけて「行きつけの○○屋さん」的に応援していけばいいんじゃないのと思うんですよ。そういう小さなコロニーがたくさんできれば、もっと音楽で生計を立てられる人も増えると思うんだけどなぁ。まぁ押しも押されもせぬ大スター!とか圧倒的な常勝軍団!みたいな属性にグッとくる人もいるから一概には言えないんですけどね。

fairytale in the supermarket

はい、ちゅうわけで前回はザ・ランナウェイズの話題でした。まだまだギャルバンの話が続きますよ。「けいおん」がこんだけ流行ってる今だからこそ書いておきたい。大阪では今夜、十三Fandangoにてザ・レインコーツのライブがあるのです。結成から約30年目にして初来日。しかも対バンは少年ナイフ。でかいロックフェスのヘッドライナーを張って当然の存在だと思っていただけに、普通のライブハウスでやるとかどういうことなのという戸惑いを隠しきれません。
伝説の元祖ガールズ・ポストパンク・バンド、奇跡の奇跡の初来日なのです!!

「2008-09-10 花百景」に『はねむす 第2集』のことを「第1集はメジャーから出版されたんだけど、第2集はインディーから。パンクは黙ってDIY。マンガ界のレインコーツ」と書いた通り、女の子に過剰な思い入れのある人にとっては、パンクいうたらザ・レインコーツかザ・スリッツのことなんですわ。なので今回の初来日はまさに奇跡的な事件と言って差し支えないかと思います。わたしにはそれに立ち会う資格も先立つものもありませんので、うちでひっそりと聴くことにいたしますが。や、ぶっちゃけ受け止めきれないんですよ。意味がわからない。足がすくむちゅうの。で、明日の東京の追加公演でDJを務めるTwee Grrrls Clubのスミレさんが、いま気になるギャルバンをブログでいくつか紹介されているのですが、最大のヒットだったのはこれ。

via SUMIRE - Girls in my mind
スミレさんの解説によると、「コッポラ家のGia Coppolaが撮影したLos Angelesのお嬢様バンドThe Likeのショートムービー」とのこと。なんかモッズに転向したCombustible Edisonぽくていいなーっつうかこれやばすぎだろ普通にwww コッポラ家といえば、ソフィアの新作トレイラーがつべに来ていました。ストーリーは『ロスト・イン・トランスレーション』とほとんど一緒みたいですが、エル・ファニングのバケモノじみたかわいさが炸裂していて生きるのが楽しい。スカーレット・ヨハンソンはやっぱ『のら猫の日記』が最高ですね。姉妹もの的な意味でも。

上記スミレさんのブログには他にも注目すべきギャルバン、特にネオアコ風味のものが掲載されていますのでぜひご一読を。で、ネオアコ風味といえばここ最近でいちばんのヒットだったのが杉本有美の「ハルコイ」。作編曲はDEPAPEPEだそうで。けっこうスクエアな曲をやる人たちなのかなぁと思いきや、死ぬほどキャッチーな楽曲を提供しております。そういや「2009-07-20 幻の朱い実」にて記事を引用させていただいた鳴原あきらさんがすっごいDEPAPEPEファンだったなと。鳴原あきらさんのブログ「世界の果てで、呟いてみるひとり。」

とまぁ、だいたいこんなものかな。あと佐々木希やセブンティーンモデルズのことも書こうと思っていたんだけど、疲れたので次回にまわします、すいません。

コケティッシュ爆弾

このあいだようやく西原理恵子原作の映画『女の子ものがたり』を借りてきて視聴したのですが、これがもう想像の斜め上をいく素晴らしさで。親父と息子なんかではよく見るパターンのフックなのですが、女の子同士でこういうのはまず見たことがなかったので・・・素でガチ泣きしてしまいました。女子の友情ものがお好きな方なら、かなりガツンとくると思われます。おすすめ。でもって「姉妹ものなら大体観る」と公言しているキャメロン・ディアスの『わたしのなかのあなた』も視聴。こちらはうっすらストーリーを知っていたのだけど、なんか、まぁまぁかなぁと。わたし姉妹ものには相当点が甘くなるクチなんですがこれはあんまりだった。ちょっと珍しい。が、当初姉妹役にはファニング姉妹がキャスティングされていたそうなんですね。もしそれが実現していたら、かなりキタんじゃないかなぁと思ったり。で、本日のメインは、そのダコタ・ファニングクリステン・スチュワートの『ニュームーン / トワイライト・サーガ』コンビが主演した『ザ・ランナウェイズ』の日本公開が危ういかもという話。

“ザ・ランナウェイズ”は、アメリカで75年〜79年まで活躍した、ティーンエイジャーの5人組女性ロックバンド。コルセットやガーターベルトなどランジェリー姿の過激なファッションでも注目を集め、後のガールズバンドに多大な影響を与えた。うち、ジェットはソロとしても「アイ・ラブ・ロックンロール」などのヒット曲を生み、女性ロッカーのアイコン的存在。今回の映画化にも製作総指揮として関わっており、6月15日には、ジェット役のスチュワートとファニングに会って、彼女たちの歌に耳を傾けたと伝えられている。ところで、スチュワートとファニングは、「トワイライト」の続編「ニュー・ムーン」でも共演しているが、米ライフ&スタイル誌が報じたところによれば、この「チェリー・ボム」には2人の濃厚なキスシーンがあるとのこと。ジェットはレズビアンであることを公表しており、映画では、メンバーやほかの女性たちとの関係も描かれるものと見られている。
eiga.com - ダコタ・ファニングと「トワイライト」クリステンが、新作で濃厚キスシーン!

上記はちょうど1年前、撮影に入ったときのニュース。ビアンカルチャー系サイトなんかでもちょろちょろ話題になり、期待されていたわけなのですが・・・。

7月20日ですよ。公開開始から4ヶ月を切る早さです。アメリカでは残念な成績だったけど続々世界公開も決まる中、一部の国では公開よりも先にリリースすることになります。台湾まで来るのに日本はどうなってんの! それから発売元はソニー。日本ではビデオスルーだとしてもソニーが出してくれると期待したい。でもゴースト・ハウスの時日本での配給をしなかったので(配給は東宝東和、DVDはポニーキャニオン)あんまり期待はできないかも。
クリステン・スチュワート ファンサイト - The RunawaysのDVD&ブルーレイの発売日決定

なんでも『ニュームーン / トワイライト・サーガ』の100分の1ぐらいの動員数とか。本気でボロボロだった『櫻の園』ほどとは言いませんが、さっぱりのようですな。おっさん向けの部活少女ものとかだと日本ではそこそこいく気がするんですけど、やっぱ女の子メインの観客を当て込んで外すと悲惨なことになるようですねぇ。なんだこのトホホ感。でもって、ジョーン・ジェットがビアンとして正式にカミングアウトしてるわけじゃないよという話題。

実際、今日ではジョーン・ジェットはレズビアンであると一般的にも認識されています。たとえば音楽出版社から2004年に刊行されたムック本『ウーマン・イン・ロッククロニクル――40人&400枚で知る女性とロックの20世紀』に掲載されている、レズビアン・アーティストについてのコラムの中でも、やはりジョーン・ジェットの名前が挙げられています。が、しかし。ジョーン・ジェットは、自分の性的指向について、実は明言していないんです。Wikipedia のジョーン・ジェットの記事を見てみると、ページ下部にある関連カテゴリ一覧には、LGBTに関するカテゴリは、いっさい含まれていません。これはおそらく、彼女が自身の性的指向について明言をしていないのを受けてのことだと思います。
ブログ版 Queer Music Experience. - 悩殺爆弾、再び投下。

何度か引用させていただいている「ブログ版 Queer Music Experience.」さんの記事でした。元記事には、「ではジョーン・ジェット自身は自分のセクシャリティをどのように認識しているのか」、またダコタ・ファニング演じるシェリー・カーリーとジョーンが当時同性愛的な関係であったのか否かの真相についてなども記載されています。必読。では最後に、上記引用文中にも出てきた『ウーマン・イン・ロック クロニクル』に、山崎まどかさんが寄稿した記事を引いておきます。

何をもってガールズ・ロックの祖とするかは意見が分かれるところ。しかしガールズ・ロック・ファッションの原点を選ぶとするならば、70年代のスージー・クアトロとランナウェイズがベストという気がする。それ以前にも女性ミュージシャンはたくさんいたし、同時代にだってもっとファッショナブルなガールズ・シンガーはいた。しかし、クアトロのバイカー・ファッションやランナウェイズの下着ファッション以上に「自分たちはロックをやっている女の子だ」と主張するスタイルは存在しなかったといっていい。ランナウェイズのビスチェとガーター・ベルトは、やがてマドンナというファッション・イコンに流用されて80年代の女の子たちに支持されるようになる。(山崎まどか - ファッションとガールズ・ロック)


そうそう、チェリー・ボムといえば、ラズベリー賞を総舐めにした80年代きってのB級SF映画ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』の中で、リー・トンプソンの組んでいるギャルバンの名前として記憶している方もおられるかもしれませんね。わたしもそうっていうか、当時映画評で「元ネタはザ・ランナウェイズ」と書いてあるのを読んだんですけど。

missing

そーいやまともにベリの楽曲についてなにか書いたことがなかったことをかんがみ、旧渋谷系残党的視点から選んだBerryz工房5選でも。
参考:本秀康先輩がBerryz工房をナウなヤングに布教している件



私がすることない程 全部してくれる彼



パッション E-CHA E-CHA


夏 Remember you


ピリリと行こう!
(元オケをDo As Infinity「TAO」のオケと差し替えたファンミックス)


こないだツイッターでも上に挙げたピリリをシューゲイザー的にやばいとつぶやいておいたのですが、「うにゃ?」ってな人にもっとわかりやすい例を貼っておきますね。

渡辺善太郎のATAMIとDAIがコラボった「El Dorado」って曲です。その昔、SKBのセレクトCDにも入れたような気がしますが。まぁ今時「AVEXはないわw」なんて人もいないか。

ビリティスの歌


このあいだ、「ギリシアで百合といえば?」というツイッターのポストに呼応して貼った絵画。ゼウスがアルテミスの姿に化けてカリストーをたぶらかしているところですね。ギリシアといえば"プラトニック"の語源となったプラトン少年愛が有名過ぎて、なんとなく801っぽさ先行のイメージがあるかもしれません。そこで、さらにふたつほどギリシア百合をご紹介しておきたいと思います。まずはピエール・ルイスの『ビリティスの歌』。レスボス島のサッフォーをイメージして描かれた詩歌なんでありまして、百合っつうかレズビアニズムの祖みたいなもの。中世修道女の同性愛事情とあわせ、必ず押さえていただきたいです。

この『ビリチスの歌』の主人公ビリチス(ビリティス)は先述のギリシャの女性詩人サッポー(サッフォー)の存在を識っていた(ビリチスの誕生は紀元前6世紀初頭とされている)。また、父の存在を知らぬ少女ビリチスは同じ年頃の少女ムナジディカとの悲歌を30篇程残している。彼女は美徳も悪徳も備えていたけれど、美徳しか知りたいとは思わないとも(全てピエール・ルイスによる創作なのに)。そして、年老いたビリチスが幼き少女時代の清純、成年期の濃艶な同性愛、後期の頽廃した遊女生活を回顧し、思い出を伝記として綴ったもののようなお話。まるでギリシャの女流詩人ビリチスがサッポーのように存在したかのように想えてしまう...実に素晴らしい☆
クララの森・少女愛惜 - 『ビリチス(ビリティス)の歌』 ピエール・ルイス:PIERRE LOUYS (訳:鈴木信太郎)

上記はわたしの師匠が書いた、詳細かつ遊びのある『ビリティスの歌』についての記事です。「『ビリティス』(デヴィッド・ハミルトン監督)」「『サッフォー(サッポー)』レスボス島の女流詩人 画:テオドール・シャセリオー」の方もぜひご一読を。

続きましては「2008-02-21 ペンテジレーア」にても言及しましたアマゾン。こちらも世界最大の河川や通販サイトの名前として有名になり過ぎ、もともとは「女性だけで構成された古代国家」という、まるで昨今の萌えアニメのような国の名前であったことが忘れられがちですね。アマゾンについてはテレンス・ヤング監督の映画『アマゾネス』を観ていただければなんとなく雰囲気は掴めると思うのですけど、お色気アクションの娯楽作品として作られたものゆえ、参考程度にとどめておかれるのがよいでしょう。で、百合の話に戻しますと、トロイア戦争で華々しく活躍しながらも悲劇的な末路を辿ったアマゾン国の女王ペンテジレーアと、彼女につき従う12戦士のエピソードほど萌え上がるものはございません。

崩壊寸前のトロイアを救うべく、いずこからともなく駆けつけ、強大なギリシア軍と真っ向から戦った軍団があった。その軍団の名はアマゾネス軍団。12名の女だけの戦士で構成されていた最強の軍団であった。 彼女たちの勇気は男顔負けで、しかも全員が並外れた戦闘力を持っていた。馬を乗りこなす技術は驚異的で電光石火、敵陣深く突っ込んで相手を撹乱する。剣を使えば、猫のように敏しょうで、瞬時に相手の死角に入り込み攻撃して来る。矢を射れば、空を舞う鳥の目さえ射ぬくことが出来た。この無敵のアマゾネス軍団を率いたのは一人の美しい女王であった。その名をペンテシレイアと言った。彼女ほど 、あらゆる武術に長け、誇り高く、気高い女王も他に類を見ないだろう。戦いでは、常に先頭に立って軍団を率い、7たびもギリシア軍の執拗な波状攻撃を撃退したのである。そればかりか、敵陣深く斬り込み、多くのギリシアの英雄をなぎ倒しさえした。ペンテシレイアと12名の気高い女戦士たち。この美しい美女軍団をトロイの人々は歓喜の声で迎えた。防戦一方のトロイア軍にとっては、まこと頼もしい女神の援軍であった。巨大な城門が開かれる時、人々の期待に満ちた視線の先には、常に黄金の兜をかぶり、栗色の髪をなびかせ、微笑みながら誇らしげに出陣してゆくアマゾネス軍団の姿があった。ペンテシレイア率いる12名のアマゾネス戦士に、今やトロイアの人々の心はすっかり魅了されていたのである。人々の彼女たちにかける期待はいくばくのものであったことだろう。
不思議館 - アマゾンの女王〜ギリシア神話に語られるペンテシレイアの伝説〜

もうお察しの方もおられるでしょうが、このペンテジレーア率いるアマゾン軍をモデルにした有名な作品が、かの『美少女戦士セーラームーン』です(なぜか月の女神であり処女神のアルテミスがオス猫になっていましたがw)。ね、興味出てきたでしょ。で、さらに深くアマゾンを知りたいという方にうってつけの作品が、現在コミックスピカで連載中の『エリュシオン 青宵廻廊』。トロイア戦記をアマゾン国メインで描いているもので、古代史の勉強にもうってつけかと。あの『やじきた学園道中記』の市東亮子さんが描かれている作品といえば「あ〜」となる方も多いかと思われます。期待にたがわずバッチリやらかしてくれていますよ。女体化三国志とか読んでる場合じゃないですねこれはw

あとサッフォーやアマゾンの女王関連でナタリー・バーネイにも言及したいし、『ナルニア国物語』で有名なC.S.ルイスの『愛はあまりにも若く―プシュケーとその姉』も姉妹属性にはたまらん作品なのですが、眠いのとしんどいのでただ挙げておくにとどめておきます、すいません。