だがそこがいい、と言えるよう萌え化

ダモ鈴木さんお好きなんですか！？わたしもCAN大好きなんです！トランソニックから出ているTAGO MAGOのCDも、それで興味をもって買ってみたくらい。主人はBOYO BOZOなら知ってる、なんて言っていましたけど（笑）。そう言えば、まだわたしたちが恋人同士だった頃、みんなでカラオケへ行ったんですね。そこで彼が、わたしの目を見つめながら「プロポーズ」を熱唱してくれたんです。そのとき、この人に添い遂げようって・・・そう決意しました。（周囲の白けた空気に気付いて）やだ、わたしったらそんなに遠い目をしてました？恥ずかしいわ。（それはKANだろ、という突っ込みに対して）カンだけにカン違い、なんて。テヘッ☆そうそう、ルイ・マルね。あのう、主人が村上龍さんの『69』をすごく好きで、初デートは絶対に『冷血』を観にいくんだって決めてたみたいなんです。そこで「世の中には残酷かことのあるて、うちなんか知っとるやろ？ベトナムとか、ほら昔のユダヤ人の収容所とか、でも、うちは、わざわざ、そがん映画、作らんでもよかて思う、なぜ、映画にせんばいけんとやろか？」みたいなセリフを吐かせたかったみたい。疲れてちょっと不機嫌になった彼女にオロオロする、ってシチュエーションにも憧れていたみたいで。でも、そんなに都合良くリバイバル上映されるわけないですよね。調べてみると、たまたま『鬼火』がかかっている名画座があったので、そこで初デートしたんです。彼ったら「似たようなモンだろ」、って（笑）。上映中、そっと隣の様子を伺ってみると、なんと見事に眠りこけていて。それがまたすっごく安らかな寝顔で、なんだか胸の辺りがきゅうんとしちゃったんです。いやだわわたしったら、なんだかのろけているみたいですね。（電話の着信音）あっ、ちょっとごめんなさい・・・主人からかしら。