戦闘美少女スキーの精神分析

skb_mate022004-12-06

もういつ頃からかはよく憶えていないのだが、NHKの『天才てれびくん』が好きでよく観ている。つーか観るものがないときは、とりあえずNHK教育をつけっぱなしにしている。と書いていて気付いたのだが、わたしがあまりテレビCMを知らないのは、そのせいかもしれない。とにかく天てれの話、もともとはてれび戦士目当てで観ていたのだけれど、そのうち枠内で放送されるアニメがおもしろいことに気付いた。「ジーン・ダイバー」とか「アリス探偵局」とか。で、『いま魔法少女隊アルスがやってますけど』って書こうと思ったんだが、あれは天てれじゃなく『天才ビットくん』の枠内で放送されているので微妙に違う。そういや数年前、ミニハンド氏とフリップ・フラップの話をしてて、「いまいとうせいこうと一緒にNHK出てますよ」って振ったら「あー、あれね」と返ってきたもんだから、「この人もなかなかカルマが深いな」と秘かに思った。それはさておき、当時民放でやってたアニメも『美少女戦士セーラームーンS』とか『ママレード・ボーイ』とか『新世紀エヴァンゲリオン』とか、大きなお友だちを狙い撃ちする作品、つーか、明らかに従来のアニメとは違う何かを秘めた作品が増えてきた。のちに、その何かは「萌え」と命名されることになる。「萌え」という単語ができるまで、我々は「純真な子どもたちに向けてつくられたものを、やましい目で観る変質者」っぽい扱いでしたよ。そしてその「やましい目」にトドメを刺すかのように、プレステ版『ときめきメモリアル』、続いて『サクラ大戦』が発売される。それらがもたらした衝撃は、もう筆舌に尽くしがたい。のちに『同級生2』のキャラがUFOキャッチャーに登場したときの衝撃も、たいがい大きかったけど。そしてこの頃から、わたしの「真っ当な映画」と「大きなお友だち向けコンテンツ」摂取量比が徐々に逆転していった。そんなこと考えたこともなかったけど、書いててそんな気がしてきた。

僕はスーパーロボットが好きだけど、美少女アニメというスタイルが、今の日本のアニメの王道の一つであるということは知っている。しかも、ディープなファンを得ている、とてもロマンティックなスタイルだ。(中略)ヒロインの葉月はとてもキュートだから、サウンドも女の子らしい感じにしたよ。個人的には、もっとセクシーなキューティーハニーのような女の子が好きなんだけどね(笑)
(ディミトリ・フロム・パリ*1

こないだ不治ゲルゲ氏と話していて、「あなたや下の世代のアニメオタクたちは、自分やzubi氏とは明らかに異質(っていうか求めるものが違う)」と言われたのだけれど、たしかにそうだと思う。わたしはもともと「アニメ」というスタイルを好んで観てきたわけでなく(つーか観せてもらえなかったし)、自分の求めるものを、そこに見い出したから入り込んだのだろう。幼稚園児の頃からアニメに親しんでいたならともかく、10代後半からアニメを見始めるのには、それなりに理由があるってことだ。けど、きのうの『ふたりはプリキュア』は観てて思いっきり「燃え」ました。次回の『魔法少女リリカルなのは』でも思いっきり「燃え」る予定。