さっそく華麗に復活しました

skb_mate022005-12-23

神?ああ、こいつのことか。こいつが何をしてくれた。ジョン・レノンを殺し、炭坑で若い奴を3人殺し、今度はおれの親父を殺そうとしているんだぞ。人の命を弄んでいるだけだろう。マーガレット・サッチャーは、のうのうと生きているのに。
(映画『ブラス!』より)


1. 「Hugo Strikes Back!」の記事で知ったのだけれど、『ヴォイニッチ写本の謎』なる本が出版されたそうです。『ダ・ヴィンチ・コード』効果で、薔薇十字団やテンプル騎士団知名度が飛躍的に上昇した今年を締めくくるにふさわしいニュースだと思います。ミクシィでコミュニティを見つけたときには、さすがにビビりました。薔薇十字のほうは、京極夏彦の「薔薇十字探偵」シリーズなど、ネタにしている作品にこと欠かないのだけれど。かくいうわたしは、80年代後期〜90年代初頭に活動していたポジパンバンドの名前がきっかけで知りました。ついでに言うと、京極夏彦を引き合いに出しておきながら、あまり氏の著作に明るいわけではなかったりします。氏と親交の深い妖怪研究家の多田克己が、Daphnia名義で描いている漫画や同人誌は大好きなんですけど。そうだ、すさまじいメンツが揃い踏みした夏休みの目玉映画、『妖怪大戦争』にも参加してましたね、京極夏彦成田良美が試写へ行ったときのことを日記に書いていたんですが、ミーハー魂全開の文章でその興奮っぷりが手に取るように感じられ、なかなか胸キュンでした。ちょっと脱線しすぎですか。では本題に戻ります。他力本願ついでに、以下わたしがヴォイニッチをネタに一本デッチあげようとした際、奴股が寄せてくれた賢そうな一文を引用。

興味深く拝読した。カタリ派に関する記述、死の前の断食に関する議論がとくに勉強になった。カタリ派は激しい弾圧によって撲滅させられたので資料がほとんどない。こうした研究は重要だ。異端と言うものは、あまりにも純化されすぎた故に生じた、悲劇の産物だ。彼らの信仰は決して誤っているのではない。彼らの純度の高い信仰を見せ付けられたとき、正統派の人々は己のやましさゆえに、彼等を滅ぼさずにはいられなくなる。教義学的な議論は別にして、純粋なもの、素朴なものを前にしたときの、やましさから生じた暗い力がある。ところで、ヴォイニッチ手稿の真偽についてだが、僕は偽書であってほしい。偽書が掻きたてる空想の面白さ。それは偽マタイ伝や偽ディオニシウスを待つまでもなく、そもそも物語のもつ根本的な魅力の要素だろう。真実であり、偽者であること。相容れない両者が混淆していること。『日本古典偽書叢刊』の刊行に見られるように、この魅力に取り憑かれた人間は多いのだ。

Hugo Strikes Back!:気になる本 『ヴォイニッチ写本の謎』ほか
http://hugo-sb.way-nifty.com/hugo_sb/2005/12/__cba8.html
ヴォイニッチ手稿
http://www.voynich.com/
POP ACADEMY:JAPANESE INDUSTRIAL Rosenkreuz
http://park10.wakwak.com/~techno/jindustrial.html#Rosenkreuz
DAPHNIA作品リスト
http://picnic.to/~ohp/review/1998_05/daphnia.htm
さるさる日記-成田のつぶやき:水木先生と握手v
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=463889&log=20050723


2. 「未来の白地図」、発売日に買えなかった・・・今日こそは。
マリア様がみてる」Webラジオ:クリスマススペシャル
http://shop.frontierworks.jp/digital/web_radio/detail_068.html
コバルトときめきWebラジオ:第16回 今野緒雪
http://cobalt.shueisha.co.jp/hiroba/radio/tokimeki/index.html


3. 宅配DVDレンタルには食指がのびないけれど、ストリーミング配信にはハマりそうな悪寒。
ヴェルヴェットの森
http://www.dmm.com/digital/cinema/-/detail/=/shop=gcinema/cid=323tmv0019


4. いま思ったのだけれど、このブログって、情報を拾うにしてはノイズ含有量が多すぎるし、読みものとしてはたいしておもしろくないし、ほんと中途半端な立ち位置にいるなぁと。どちらかに振り切ってしまったほうがいいのかな。と言いつつ、しばらくは帯に短くたすきに長い状態が続くんでしょうけど。