時の果てのフェブラリー

skb_mate022004-09-16

『時の果てのフェブラリー』(山本弘/イラスト:後藤圭二)読了。ちゃんと自分で感想を書こうかとも思ったのだが、大野万紀さんのレビューがおもしろかったので引用します。

『時の果てのフェブラリー』 山本弘  (徳間デュアル文庫
 90年に出た作品の改稿版。時間重力異常地帯の謎に、オムニパシー能力をもつ11歳の少女がいどむ。えーと、こういう典型的なSFファン小説というのを読むと、何だか気恥ずかしくなってしまうのだよねえ。ちょっと謎のある(超能力をもっている)美少女が主人公で、心優しいが芯は強く、元気が良くておてんば(!)で、男の子とは対等以上にやりあうが、じつはとてもラブリー。しかも科学やメカにめっぽう強く、ほとんど天才。で意外と下ネタにも強かったりする。そういうヒロインがハードSF的な設定やディテールを細かく書き込まれたシチュエーションの中で、宇宙の謎といった大きな物語を解き明かす。いや、いいじゃないですか。実にSFだ。でも何だろうな、作者が一生懸命書いているのはわかるんだけど、やっぱりこのヒロインが問題なんだろうな。作りすぎ。作者が彼女を愛するあまり、彼女が〈自分で〉動いていないと思えてしまったのだ。もっとおバカな話なら問題ないのだが。
http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/thatta01/that156/utiwa.htm

この作品、少女漫画家さんにコミック化してもらうと、すごい傑作になるんじゃないかと思います。たとえば『百億の昼と千億の夜』(光瀬龍×萩尾望都)、『アンドロメダ・ストーリーズ』(光瀬龍×竹宮惠子)みたいな感じで。わたしとしては、ちょっとした読者サービスっぽいシーンも出てくるんで、エロも描ける流星ひかるさんあたりにやっていただきたいなと思うんですが。ていうか、山本弘さんってロリコンだったんだなぁ。ほんとオタクSF者にはロリコンが多いですね。


女性誌FRaU』でCLAMP特集
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0002YLPGC.09.LZZZZZZZ.jpg
店頭で見かけたとき、我が目を疑いました。女性誌の表紙に、さくらと小狼が載ってるんですから。いやもうぶっちゃけありえない。ていうか、CCさくらを楽しみに見てたのは、何も大きなお友だちだけじゃなかったんだな〜という、当たり前のことに気付かされたというか。ちなみにグラビアでは、深田恭子さんがちぃのコスをしてたり、CLAMPのメンバーが初の顔出しをしてたりしました。とりあえず買っとけ。