苦い生活

skb_mate022005-01-25

アラン・ドロン主演『サムライ』、ニコール・キッドマン主演『冷たい月を抱く女』観る。『サムライ』は、母に付き合って観たのが最初だった。いくつの頃のことだか、もう記憶にはないけれど。心底感化されて、一人暮らしを始めたら、部屋には鳥籠ひとつだけを置こうなどと夢想したものだ。将来の夢が「忍者」とか「殺し屋」とか「スパイ」だった頃の話。もちろんその夢は破れ、なくても生きていけるものばかりで、部屋は埋め尽くされているわけだが。『冷たい月を抱く女』の方は、初めて観た。とても正しい作りのサスペンスドラマ。リアル厨房の頃、夢中になって読んだジェフリー・アーチャーを思い出した。ニコール・キッドマンが、お人好しの南部美人にしか見えないところが微笑ましい。アル中の母親役を演じるアン・バンクロフトの存在感はさすが。もう市原悦子扮するおばさんデカ・桜乙女みたいなモノか。『オールウェイズ』でのオードリィ・ヘプバーンとか。そういや小学生の頃、『秋のソナタ』(今となっては微妙なタイトルだ・・・)に出てたイングリッド・バーグマンに怯えたことがあったり。なぜだかは憶えていないんですが、妙に怖かった記憶があります。ニコール・キッドマンは、わたしの趣味丸出しなんですけど、サンドラ・ブロックと共演した『プラクティカル・マジック』での役がいちばん好き。その割には、悪女役が多いような気がする。わたしの抱くイメージが、どこかズレてるんだろうか。たとえばシャロン・ストーンだったら『クイック&デッド』が好きとか、キム・ベイシンガーだったら『ブラインド・デート』か『あなたに恋のリフレイン』が好きとか。そういや『刑事ジョン・ブック 目撃者』でケリー・マクギリスにハマったんですが、そのあと観にいった『トップ・ガン』で、あまりにもあられない姿を晒しているのにのけぞったほろ苦い記憶が。メグ・ライアンはむちゃくちゃ可愛かったです。あとジョン・ブックといえばハリソン・フォード、ソロ船長やジョーンズ教授は置いておくとして、『逃亡者』も捨てがたいけれど、彼の出演作でいちばん好きなのが『フランティック』。つーのも、ミッシェル役のエマニュエル・セイナー*1が良すぎて。封切当時、キネ旬系評論家ウケは最悪だったみたいですけど。