ゴロンタとメリーさんとランチ

skb_mate022005-02-10

ARIA』6巻の後書きで天野こずえさんちのヒメが、御自身のHPで須藤真澄さんちのゆずが亡くなったことを知った。ヒメは13才、ゆずは16才だったそうだ。そしてもうひとつ、身近なところで訃報を聞いた。

死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です
マリー・ローランサン「鎮静剤」)

それでもわたしたちは、片っ端から忘れてしまう。ときには、忘れたくないと願うことすら忘れてしまう。わたしたち人間は、もっとも穏健なやりくちで、もっとも陰険に傷つけあうだけの存在なのではないか、とすら思ってしまう。

機嫌直して生きよう 空のきれまからこぼれる 光がまた動いてくるよ
夕暮れの空はあかく もうすぐに暮れてしまう
だから飛べない翼を捨てたら 捨てたなら あたしは舞い上がろう
Lily Chou-Chou「飛べない翼」)

自己嫌悪も卑屈さも、いきすぎれば尊大に振る舞うのとなんら変わらない。機嫌直して生きよう。
で、話は全然飛ぶんですけど、こないだ「体のB面が痛い」だなんだって書いたじゃないですか。どうもこの歳になって初めて、肩こりなるものを患ったようです。揉んでもらったら、びっくりするぐらい気持ちよかった。新たな快感を知った喜び半分、やっかいごとを抱えた憂鬱半分、って感じです。
あと某所に書いた話題なのですが、こないだ毎日放送で『原爆の夏 遠い日の少年〜元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い〜』という番組を観ました。

ジョーには長崎で是非訪ねたい場所があった。浦上天主堂。原爆で一瞬にして崩れ落ちた聖地を目にしたジョーは、悲嘆にくれた。
「鳥も、猫も、犬もいなかった。私は、天主堂の壁に身を寄せて一晩を過ごした。聖人の頭部が落ちていた。何を見ていらっしゃるのですかと尋ねたが、もちろん答えはなかった。そして私は丘の上から改めて長崎の街を眺めた。そこは地球とは思えなかった。音もしない世界、ああ私たちがこうしてしまったのだ。」
http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0077

アメリ空爆調査団の公式カメラマンであるジョー・オダネルが、58年ぶりに訪れた浦上天主堂では、その日結婚式が挙げられていました。「地球とは思えない」長崎しか記憶にない彼は、同じ場所でもっとも幸せな光景に出会い、静かに涙を流します。とても心に残るシーンでした。明日の晩BS-iで、再放送があるみたいですね。
なんだか辛気くさくなったので、ひとつ笑えるネタで締めてみます。
アニメ・舞姫レビュー http://uso8oo.com/select/20050123.html
お笑い耐性が低いせいか、リアルで声出して笑っちまいました。