恋星祭

skb_mate022005-05-21

エル・ジャポン6月号で、「今聴きたい音楽4ジャンル」という微妙な特集が(装園の音楽ページも微妙な切り口が多いっすね)組まれていたのだけれど(というほどのページ数でもないけど)、欄外で「アルゼンチン発のやすらぎ系ポップスが話題」と題し、<アルゼンチン音響派>を取り上げていた。たしかに、ここ最近<アルゼンチン音響派>という単語をよく見かけるような気がする(一時期の<トリップ・ホップ>や<スピード・ガラージュ>みたいなもんか)。一説によると、平井堅の『Ken's Bar』というアルバムに、ファナ・モリーナが参加したことがきっかけとなり、広く聴かれるようになったらしいのだが・・・ホンマかいな。まあそんなこととは無関係に(ひさしぶりに使った)、とくにフロレンシア・ルイスなんかは、わたし好みです。音的には違いますけど、アンドレア・パーカーとかムームみたいな感じで、ミーハー魂というか、オタ心を絶妙にくすぐってくれるのが良い。なんせフロレンシアの本職は、幼稚園の先生らしいっすから。ベス・オートンの延長線上と想像していただければ、だいたい間違いないかと思います。気になってはいるが、まだ聴いたことがないという方には、ぜひにとおすすめしておきます。つうか、小室哲哉の影響でジャン・ミッシェル・ジャールを聴くようになりましたとか、元ちとせの影響でディープ・フォレストを聴くようになりましたって人は、案外多いのかもしれない。というのは、FOAレコードという日本のアンビエントの老舗レーベルがあるのだけれど、そこから小室哲哉アンビエント作品がリリースされていたので。リリースされるということは、少なからずニーズがあるということでしょう。わたしは角川映画天と地と』のサントラで、ニューエイジオタ丸出しの作風に引いてから、小室哲哉をそういう耳で聴けなくなってしまったので、なんとも言えませんが。姫神は、けっこう好きだったりするんですけどね。ちなみに、姫神の星吉昭さんは去年の10月に亡くなっておられます(享年58才)。同じ月に、松原みきさんも亡くなりました(享年44才)。慎んで、御冥福をお祈り致します。