愛の光と影

skb_mate022006-02-15

そういや、宝塚歌劇ベルサイユのばら オスカル編」の感想を書いてなかった。やーもう、最高でしたよ。いろんな意味で。わたしの拙い文章でいちいち「どこがよかったか」を説明するより、引用した方が早そうなんで、ちょいと引っ張ってきました。以下、脚本・演出の植田紳爾による製作発表会見時のコメント。

雪組版ではトップスター、朝海ひかる演じるオスカルに思いを寄せるロザリー(舞風りら)の存在に、従来になく光を当てることで新風を吹き込みたいとしている。雪組版についてはまだ脚本ができていないとしながら、「ロザリーという少女は、オスカルは男装の麗人だと知りながら思いを寄せ、しかし、相手が女性ゆえに思いを告げられずにベルナールという男性と結婚する。そのロザリーの気持ちの美しさ、哀しさをうまく描ければ。そうすることによってオスカルをよりはっきりと描くことができる。宝塚らしい愛の物語ができるのではないか。ひとえに原作に厚みがあるため、さまざまな視点から描くことができる」と説明する。
http://www.sankei.co.jp/enak/sumirestyle/2005/aug/kiji/29versailles.html

さらに、公演初日のレポ。

今回の大きな特徴はロザリーのオスカルへの想いを前面にだしたことで、新曲「乙女の祈り」に加え「愛の幻想」というダンスシーン、さらに2幕、ベルナールの妻となった後にもロザリーのオスカルに対する愛の告白がある。しかし、ロザリーのオスカルへの想いは本筋とはあまり関係がなく、これによって肝心のアンドレとオスカルの愛のドラマがやや薄まった感があるのは残念。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/060211/takarazuka.html

ロザリーのテーマとして書かれた新曲のタイトルが「乙女の祈り」ってのも、なんか意味深じゃないですか。深読みしすぎかもしれんけど。とにかく、いままでベルばらを知っている人と話す機会があっても、「ロザリー?誰だっけそれ」と言われ続け、ひとり淋しく枕を濡らす日々を送ってきたわけですけど(おおげさ)、ここへきてようやく報われた(何が?)気がしましたねぇ。ほんと贔屓目抜きで、アンドレを霞ませるほどのフィーチャーぶりでした。そういや、数年前にある方のもとへ嫁いだ女装(笑)オスカルのフィギュアは、まだ可愛がっていただけているのだろうか・・・。で、どうでもいいだろうけど、かつてピアノを教わっていた音楽教室の校長先生が、元タカラジェンヌだったりしました。


あと、数年前の正月番組でみた『愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜』、かねてよりもう一度みたいなと思っていたんですけど、調べてみたらDVDが売られてました。中谷美紀以外の配役が、ほとんど個人的に苦手な女優さんばかりだったのだけど、なんか妙に感動させられたうえ、いまでも強く印象に残っている佳い作品。レンタル屋に置いてあったら借りてこようと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000065BH9/250-2062596-1814644


あと、今いろいろとお話やその設定を考えていたりするのですが、みたり読んだりしている作品のなかで、先手先手を打たれて使えなくなっていくエピソードの多いこと。日常芝居メインだし、どうしても「そこ」へ行っちゃうんだろうなぁとため息。やっぱひとつぐらい、エキセントリックな設定を入れなきゃダメなのかなぁ。ていうかこの日記、どんどん文体が小学生並みになっていってるような気がする・・・。