最後の朝

skb_mate022007-03-17

RED GARDEN 第21話「最後の朝」

ポーラ「してあげましょうか、これ。右上見て」
ケイト「はい」
ポーラ「こわい?」
ケイト「いえ、あの、あまりやったことなくて・・・」
ポーラ「痛かったら言って」
ケイト「はい」
ポーラ「前にしたのはいつ?」
ケイト「もうずっと前・・・姉のエマにしてもらったことがあります」
ポーラ「自分でしたことは?」
ケイト「小さいときに、ママのやつを使って」
ポーラ「フフフ、もういい歳なのに」
ケイト「何も知らなくて」
ポーラ「そうね。あなたは何も知らないことばかり。知らないことばかりのまま、そのまま・・・」
ポーラ「ケイト」
ケイト「はい」
ポーラ「行かないで」
ケイト「・・・」
ポーラ「って言ったらどうする?」
ケイト「・・・それって、言っているのと同じじゃないですか」
ポーラ「フフ、そうね」
ケイト「それでも、行くと思います。・・・でも、誰かがそう言ってくれるのは、とっても嬉しいって思います」
ポーラ「ほんとう?」
ケイト「はい」
ポーラ「ケイト・・・とっても綺麗よ」

めいめいが大事に想う人と最後のクリスマスを過ごす4人。百合スキーたちの願いが届いたのか、ケイトが逢っていたのはほかでもないポーラさんでした。上記はそのシーンの台詞を抜き書きしたものなんですが、こうしてみるとえらく淫靡にみえますな。なんのことはない、ポーラさんがケイトにメイクをしてあげてるだけなんですが。しかしポーラさんの表情や手つきのエロティックなこと。スタッフ狙いまくってますね。アップの作画がアレだったりと微妙な部分もあるにはありましたが、そんなものはいたるリアリティを発動し、心眼でみればよいのです。そして翌朝、やってくる運命の時と対峙すべく、おのおの学園へと向かうシーンでは、不覚にも(すなわち予定調和的に)ウルッときてしまいました。いや、あの演出はやられますわ。セミファイナルだけに盛り上げてきたなぁ。とにかく、ポーラさんのガチぶりが光る素敵なエピソードでした。


で、もしかするともうファンにとっては当たり前に認知されていることなのかもしれないんですけど、2002年にスティーヴン・キングの手掛けた『Rose Red』というテレビシリーズがありまして、それがとくに美術面で『RED GARDEN』に影響を与えたんじゃないかなぁと思うのですよ。導入部なんか、いかにもホラーというかサスペンスというかって雰囲気だったし。このあたりの繋がりなんかがはっきりすると、また楽しみ方が広がっていいですよねぇ。


Rose Red公式
http://abc.go.com/primetime/movies/rosered/

Rose Red (Trailer) By Stephen King
http://www.youtube.com/watch?v=tgk_6GUl1T8

Rose Red - Portfolio
http://freyart.us/Portfolio_rose_red.htm