あいぞめ

skb_mate022007-07-03

1. 少女イデア vol, 4 「僕たちアドニスナルキッソス・ヒュアキントスだね」へお越しくださったみなさま、出演くださったみなさま、いつも型通りの文言しか連ねることができず心苦しいながら、やはりありがとうございましたと言わせていただきます。なんというか、みなさまに気を遣わせてしまったような気がして仕方ありません。具体的になにがどうというわけではないのだけれど、なんというか、歓待せなあかん側が気遣っていただいてどないすんねん、みたいな。全然関係ないように思えることなのだけれども頭に浮かんでしまった以上書いてみると、いま開催されているヘンリー・ダーガーの展覧会にくるお客さんはほとんどが若い女性なんだそうです。その彼女たちが、ダーガーの鬱屈した少女への偏愛を知っていようと知っていまいと、彼の絵をみて「やーん、これかわいい」と発するその一言を聞くことができたなら、彼はたぶん描く情熱をいい意味で失ったと思うのです。もちろん、すさまじいいたたまれなさに襲われはするだろうけど。そうした承認っていうのかな、ここにおってもええんやで的な空気にね、もう抵抗がなくなってきてる気がする。そう思えるのって一年に数回あるかないかだけど、あるのとないのとではすさまじく違いますね。変に苛立ったりとかがまったくなくて、頭のうしろが妙に冷え冷えとして冴え渡ってた。バランスがとれてきているのかもしれないな。この歳になっても、人はまだ変われるものなんですね。そういう意味も込めつつ、あらためてありがとうございました。また、いつの日か。


2. 『ほかに誰がいる』(朝倉かすみ)読了。「ほかに誰がいる?わたしの心をこんなに強くしめつける存在が。何百万遍、いってもいい。ほかに誰がいる。あのひとのほかに。苦しければ苦しいほど、わたしの心は磨かれる。(帯より)」。親友を愛してしまった少女が、静かに狂っていくさまを淡々と描くその筆力に脱帽。著者的には「泣かせもいやしもしない話」だそうだけれど、最後の1ページを読んでボットボト心の汗を流してしまったり。百合スキーのみなさんにおすすめしていい内容なのかどうかよくわからないのだけれども、わたしはものすごく心に響きました。はやくも今年の下半期No.1確定か、というかんじ。


3. 買ったばかりの『ローゼンメイデン』最終巻を、水たまりの中に落としてダメにしてしまいました。なんかもう亜美ちゃんの不興を買ったとか、水系の呪いがかかっているとしか思えない。しかしまぁなんですな、銀ちゃんの出番がほとんどなかったことに怒って言うわけではないですが、ここまで大きくなったタイトルをこういう幕の引きかたで終わらせるのってどうなのよ。作者と出版社、両者共にもう少しファンのことを考えてほしいものです。どれだけ散財したと思ってんだ。


4. で、それにまつわるような気がするいくつかを貼って寝ます。
茶太「FareWell」
ローゼンの同人格ゲー、『ALiBAT』のEDテーマ。
榊原ゆい「Step Forward 〜君だけの星〜」
XUSEの『スピたん』OPテーマ。
真優「Spiritual Love」
Whirlpoolの『いな☆こい! 〜お稲荷さまとモテモテのたたり〜』OPテーマ。