コルセットに翼
- 作者: もとなおこ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: コミック
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クリスが送られたのはデスモデーナ女子寄宿学校。レディーに必要なたしなみや教養を身につけるはずが・・・。そこは生徒には話す自由さえない、学ぶ自由さえない、ミス・デスモデーナが支配する学舎。そう、別名『悲運の監獄(デスモデーナ・プリズン)』―!! (帯の紹介文より)
1. 『レディー・ヴィクトリアン』のもとなおこが放つ、ヴィクトリア朝末期の大英帝国を舞台にした寄宿制女学校もの。高殿円の『カーリー』シリーズと同じく、種々のお約束をきっちり踏まえた激萌えな内容となっております。福島聡と組むことで、メイドさんという縛りから外れた森薫の『すみれの花』が、超絶に萌えを呼ぶお耽美百合展開となったことを踏まえると、この作品がいかにわたしたちのような人種にとって、危険極まりない(発作とかおこしかねない)設定であるかがお察しいただけるものと思われます。ていうかごちゃごちゃ言うより、裏カバーイラストを見ていただいたほうがはやいかも。
書店の店頭でこのイラストを目にし、「ガラガラッ! ピッシャーン!」と雷に撃たれたかのごとくその場に固まってしまいつつ、湧き上がるエモーションの塊にたましいを揺さぶられ、かつうっすらと萌え笑いを浮かべるわたしの顔は、さぞや不気味だったことと思います。ていうか、こんなの見せられたらもうダメでしょ。逝っちゃうでしょ、ふつうに。でも中身はけっこう硬派っていうか、個人的に三浦真奈美の『女王陛下の薔薇』が連想されました。
女王陛下の薔薇〈1〉夢みる蕾たち (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 三浦真奈美,相沢美良
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/09
- メディア: 新書
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- 作者: 星野リリィ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: コミック
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人と妖怪の血をひく半妖のざくろ・薄蛍・雪洞・鬼灯たちは、人間に悪さをする妖怪を取り締まる政府機関に招集される。陸軍から選ばれた総角たちとともに、妖怪退治の任務についたざくろたち。おとめ妖怪たちの前に現れる妖怪は!? (帯の紹介文より)
2. で、こちらは『百合姫』でもピンナップを描いているBL作家、星野リリィの初青年誌連載もの。『tactics』とか『xxxHOLiC』あたりが好きなかたならハマるんじゃないでしょうか。譬えは別に『サクラ大戦』でも『犬夜叉』でもエエんですけど。とにかく絵柄が好みなんで、読んでいてうっとりできるのが嬉しいです。こちらもごちゃごちゃ言うより、中イラストを見ていただいたほうがはやいかも。
ああもう、かわいいなぁ!ちなみに、いまこの手のやつでいちばん続刊を楽しみにしているのが、『玻璃月蜻蛉縁物語』と『夢源氏剣祭文』という作品。どちらも素晴らしく美しい背景とかわゆい女の子キャラ、そして妙にシブいオヤジキャラが堪能できます。
玻璃月蜻蛉縁物語 (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: 岩崎美奈子,高里椎奈
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2006/11/25
- メディア: コミック
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- 作者: 小池一夫,皇なつき
- 出版社/メーカー: 小池書院
- 発売日: 2007/11/27
- メディア: コミック
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3. あと、諸星大二郎の『栞と紙魚子』シリーズがテレビドラマ化されて、現在放送中とのこと。関西では放送されていないため、まったく気付きませんでした。しかしながら、公式サイトにて全編動画無料配信中のため、いまからでも視聴は可能ですよと。期限は放送終了から一ヶ月だそうです。
栞と紙魚子の怪奇事件簿 公式サイト
諸星大二郎作品中、おそらく唯一の女の子メイン、女子高生コンビが主人公ということで、かなり見逃せない内容ではないでしょうか。そのふたりの栞と紙魚子っていうネーミングから察することができるように、ビブリオマニアネタが多いところも要注目ですね。とはいえ、大英図書館特殊工作部などは出てきませんが。そういえば、かつて諸星大二郎の『夢の木の下で』を読めと薦めてくれたのは、マイミクの高前さんでした。その路線の趣味が、いまでも小田ひで次の『クーの世界』あたりに繋がっているわけで、非常に感謝しております。