少女ナルキッソス
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2007/12/17
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1. NHK教育で『痛みが美に変わる時 〜画家・松井冬子の世界〜』の再放送を視聴。番組の最後に上野千鶴子との対談が収録されていたのが興味深い。上野は松井の作品を、ジェンダー化された痛みを描いていると評価し、それを脱ジェンダー化することで、人間本来の痛みであるかのように捉えようとする男性の学者等を揶揄していました。松井本人はあまりそういうことを考えて製作しているわけではなく、手法であったり、それがもたらす効果のかっこよさを第一に考えている、というように答えていましたが、自身の作品に「よくやってくれた」という共感を示してくれた女性の存在がとても嬉しい反面、眼を背ける男性にたいしては「それ見たことか」と思うとコメントしていました。彼女の作品は自傷系アートとでも呼ぶべきものであり、貝殻に傷をつけて真珠が産み出されるように、傷をおう人だからこそ美しいものが産み出せるのだ、とも。作品とその作者の人となりや考え方を重ね合わせることを嫌う人たち、あるいは性別や世代や人種による違いなどない、仮にあったとしても配慮するに足らぬほど些細であると思いたい宇宙船地球号の乗組員たちにとっては、とうてい受け入れられる視点ではないのだろうけれども、芸術作品って、基本的に物語が付随していて深読みでき、なおかつコレクションできるものでなければならないっていう不文律があるそうですからね。こういったフェミ的な解釈の仕方は百合スキーにとって、格好の燃料になるんですヨ。そして上野が「人間は不幸せになるために生きてるわけじゃない」「幸せになることもためらわないでください」という言葉をかけると、すごくいい笑顔を見せて「そうなれることがあれば、素直に受け入れます」と。そしてカメラが引いた後、なにかを語りかけながら松井の手にそっと自分の手を重ねる上野。これはじつにいい絵だなぁ。
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08/01
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- アーティスト: e.s.t.
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エスビョルン・スベンソンさん(スウェーデンのジャズピアニスト)14日、ストックホルム近くの小島でスキューバダイビング中に事故死。44歳。90年代、エスビョルン・スベンソン・トリオ(e.s.t.)を結成。ポップ音楽の要素を採り入れたり、照明などロックコンサートのような趣向のライブを行ったりして、若者から大きな支持を得た。欧州だけでなく、米国や日本でも人気を得ていた。
asahi.com(朝日新聞社):ジャズピアニストのエスビョルン・スベンソンさん死去 - おくやみ
もったいない、じつにもったいない。謹んでご冥福をお祈りいたします。
今週のPV 無料動画 GyaO - 栗コーダーカルテット&湯川潮音「溜め息の橋」
BSでやっている『アリソンとリリア』のOP主題歌らしいのだけど、BSを視聴できないのでいまのいままでその存在に気付きませんでした。や、これ相当ヤバいっす。めちゃくちゃかっこいいです。ひさしぶりに震えた1曲。で、PVがまたいいんですよ。いかにも70年代のユーロ・トラッドちょいプログレ風味っぽいバンドやシンガーソングライターのジャケってかんじで。溜め息の橋ってベネツィアのアレのことなんでしょうか。もちろんCD買いますけど、PVつきのやつがあるといいなぁ。ちなみに、上記リンク先での無料配信は7月20日までだそうです。一見の価値あり。