花百景

skb_mate022008-09-10

1. 気分転換に、コミティアの通販でいろいろ買ってみました。やっぱりインディーポップが好き。


花百景 2(青木俊直) ゆるゆるヘブン
「あまやどり」という短篇が激ヤバ。むちゃくちゃツボって泣きました、ええ。こんなお話が書きたい。
PLTNC(ワダアルコ) 鉄腕ニトロ
ポップな色使いが素敵すぎるイラスト集。なぜか異常に百合度が高いのもマル。ブレイク間近?
はねむす 第2集(ざちお) かえるずきんちゃん2
第1集はメジャーから出版されたんだけど、第2集はインディーから。パンクは黙ってDIY。マンガ界のレインコーツ
RUN AWAY BUNNY(チゴイネルワイゼン) ZW net.
ダークメルヘンが持ち味のチゴイネルワイゼン4年ぶりの新刊。果竜改めほしのゆりかがゲストってのも激アツ。
Lの放課後(茉崎ミユキ) プロペラプロンプト
前知識なしで買ってみたんですが、これも百合ものでした。でももうちょっと突っ込んだお話が読みたいかも。


というわけで、5冊中3冊が直球の百合、1冊が双子うさぎ少女もの、1冊が羽根っ娘ものという結果に。あと、10月スタートの新番組をチェックしていていちばん気になったのが、フジテレビで放送される『ミチコとハッチン』という番組。声優陣に真木よう子大後寿々花、坂井真紀、小日向しえなどが起用されているあたり、おもしろい試みだといえばそうなんですが、そんなことよりもですね。まぁアウトラインを読んでいただいたほうがはやいかと。
ミチコとハッチン公式サイト
いかがですかね。なんかもうずっとおれのターン! になりそうな匂いがプンプン漂ってくるですよ。問題は、関西テレビでもやってくれるかどうかなんですが・・・まぁだいじょうぶでしょう。あと個人的に目玉になりそうなのが、『魍魎の匣』『ヒャッコ』『ef - a tale of melodies.』『ケメコデラックス!』『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』『地獄少女 三鼎』といったあたり。リストはのちほど。


2. 以前「All About」の「「百合」文化におけるレズビアンの位置」という記事に「レズビアンには百合好きよりもやおい好きの方が多い」という内容が書かれているのを読んで、たしかに登場人物が少女であることを前提に、そのファンタジーの一環として発展した経緯をもつ百合よりは、圧倒的にやおいのほうがクィア性は強調されているわけで、遥かに親和度は高いのだろうななどと思ったのだけれども、その考えをくつがえすような記事を発見したのでご紹介。

溝口氏は、「レズビアン・リーディングを行うことが容易な映画テキスト」として、「宝塚モード」と「ヤオイ・モード」を挙げる。(略)溝口氏の「ヤオイ・モード」は、たとえば『ピンポン』のペコやスマイルといった少年たちを同性愛関係にしたいのではなく、彼らのような「若くて美しいノンケ男子になって他のノンケ男子たちと闘い、じゃれあいたい、というファンタジー・リーディング(p.335.)」だという。「彼らがノンケのままであること… 仲良し兼ライバルとして闘い、じゃれあいながら、映画のフレームの外ではかわいい女の子たちとつきあうこと、いいかえれば、レズビアンのままでノンケ男子キャラクターに感情移入し、ノンケ男子キャラクターであるがゆえにノンケ女子達をモノにすることができるというファンタジーのほうが、主人公同士のゲイ関係をレズビアン関係のスライドとして読む読み方よりも、より魅力的なのだ(p.335.)」そうだ。
にしへゆく〜Orientation to Occident - 溝口彰子「「百合」と「レズ」のはざまで:レズビアンから見た日本映画」

そうかー、ノンケであることが重要なのかぁ。ということは、ゲイ設定のキャラではダメだってことなのかな? いや、でも主人公同士のゲイ関係と書かれている以上、BLであってもオッケーってことですよね。いずれにせよ、ゲイ関係をレズビアン関係にスライドさせて読むよりも、ノンケ男子としてかわいい女の子と恋愛関係になる話のほうがグッとくると。つまり、ゲイか否かは別にして、いわゆる乙女男子たちがしているのと同じような感情移入の仕方が理想的ってことですよね。でもそうすると、ガチ百合は敬遠したいけれどもライト百合は好物っていうような男子とも近い位置にいるのかもしれない。このあたり、もっと多くのサンプルを採って、さらに深く考察してみたいですね。