毎年この季節になると思い出す

skb_mate022004-06-04

空気が水を含んで もうすぐ夏がくる
僕はまるで水晶時代から在るような
萌え出ずる大きな樹の下に立って
彼女をまっている
白い服に身を包んだ僕と彼女の
イニシエーションは やっと終わる
もう 制服はいらないね
なげだされる性も 運命も 宇宙のはじまりであり
生命の樹でもある萌え出ずる大きな樹が
きっとうけいれてくれる
わたしたちは 始めることができるんでしょう?
彼女の問いかけに 僕は頷く
生命の樹に水をやり
病める時も 健やかなる時も
育みいつくしみ与えあうことを
死にゆく者のこどもである僕たちは
くりかえし誓わずにはいられない
白倉由美『卒業、最後のセーラー服。』)

《today's tune》bebe*1 / 初恋*2

*1:http://www.universal-music.co.jp/jazz/radio/#5

*2:作編曲を手掛けた村山達哉氏は、フルバ、シスプリ期の岡崎律子さん仕事でお馴染みの方。