サカタ君 映画しか知らないじゃない

skb_mate022004-12-17

タイトルは「197X」(山本直樹)より引用。

ぼくにとって、映画はつねに暗い思い出の対象だ。脳天気に愛せるようなものじゃなかった。映画館の暗闇は鬱屈を抱えてうずくまるものだった。なんの鬱屈か?それは映画を観に来ていることへの鬱屈である。ぼくにとって、映画は青春だった。そして青春とはひたすらつまらないものだった。(中略)"映画愛"なんてセリフをしゃあしゃあと口に出せる奴は絶対に信用しない。(中略)この本は映画館の暗闇にいるとき、どうしようもなく惨めな思いをしていた人間が書いたものである。
柳下毅一郎『愛は死より冷たい』より)

陰陽大戦記
とどまるところを知らず投入され続ける萌えキャラ(画像参照のこと)、そして初期のヘタレ演出から一転、バトルシーン動く動く。少年向けアニメという縛りの中で、とうとう萌えと燃えの両立を成し遂げてしまったようです。もちろん今期には、『舞-HiME』という聖なる怪物が立ちはだかっているわけですが。それでも深夜ではなく夕方放送の少年向けアニメとしては、快挙といって差し支えないかと思います。しかも来週は、どうやらモモcとナズナcが、何を巡ってかはわからないけれどもバトる模様。もはや祭りは避けられない。文字通り「大降神」ですな。

ポケットモンスターAG
わざわいポケモンのアブソルかっちょいい!災害を予知して伝えようとするのに、自身が災いの元凶だと誤解される辺り、ごんぎつねや名無しのお嬢と被りますねぇ。目の敵にされても気高さを失わず、人間に媚びようとしないアブソル萌え。そういえば前からハルカについて、いちど言っておきたかったことがある。あんなグラビアアイドルみたいな体型の10才はいない。カスミはもっと年相応だった気がするのだが・・・。もしやポケモンまでもが大きなお友だちをターゲットにしているのか?そしてわたしは、まんまと釣られた?

ターミネーター(デジタルリマスター版)』(1984年 / アメリカ)
作品中でHシーンを描写する必然性について説明するのに、わたしはいつもこの作品を引き合いに出します。なぜなのかは自分でもよくわからないけど、たぶん初めて観たとき、とても納得させられたのだと思う。つまり、それだけ説得力があったってことですね。『ドラゴンボール』のセル編では、必然がないからHシーンは描写されなかった。それだけのことだ。

『あなたのために』(2000年 / アメリカ)*1
これはひさびさに、いいものを観た!幼女ハァハァ・・・なんつーキャラ作りもそこそこに、いやほんとおもしろかったです。冗長さをまったく感じさせない、つまりは引き込むのが巧い。洗練されすぎず泥臭すぎずの絶妙なさじ加減は、まさに「脚本はこう書け」って見本みたい。絵も含めてテレビドラマっぽい作りなのが、良い方へ作用していたと思う。キャストについては、ナタリー・ポートマンもがんばっていたが、なんと言ってもアシュレー・ジャドの好演が光っていた。すごくいい女優ですね。マット・ウィリアムス監督はこれがデビュー作らしいのだが、それを支えるは『ラブ IN ニューヨーク』『スプラッシュ』『スパイ・ライク・アス』『バイブス秘宝の謎』と、わたしの思春期を彩ってきたベテラン脚本家ローウェル・ガンツとババルー・マンデルのコンビ。観てる間中、なんかニール・サイモンぽいなーと思ってたら、『バックマン家の人々』という作品で、『ブルースが聞こえる』(原作:ニール・サイモン / 音楽:ジョルジュ・ドルリュー!)の製作総指揮をしていたジョセフ・M・カラチオロと組んでた。ちょっと希薄なつながりではありますが、見つけたときはなんか嬉しかったです。


それはそうと、いよいよダコタ・ファニング出演最新作『マイ・ボディガード』が公開されますね!!かつて『ボディガード』を観ながら思いっきり居眠りしてしまったわたしですが、こちらはじっくりハァハァ鑑賞したいと思います!!ただトニー・スコット作品ってことで、下手すると地雷の可能性もないわけではないですが・・・けっこう浮き沈みの激しい人だからなぁ・・・。