石の花

skb_mate022005-05-06

巷で話題の「電波男」ってなんじゃい?と思い立ち、ちょっと調べてみたんですけど。なんとアスカ様原理主義推進サイト「日刊アスカ」の管理人、本田透さんが書いた本だというじゃないですか!ええ、当時「日刊アスカ」からは、ほんとたくさんのことを教わりましたよ。渋谷系MLっていう、渋谷系とは名ばかりのキワモノ好きMLと並んで、わたしを罪深くした元凶・・・いや、師匠であります。そうですか、とうとう本物のライターさんになられたのですねえ。おめでとうございますっ!しかしまた、えらく「電車男」を叩いておられますなあ。わたし自身が抱いた「電車男」への感想は、以下の通り。

さぞかし「101回目のプロポーズ」とかも好きなんでしょうなぁ。ああいう話をみてると、半生の犬のクソを食わされるぐらい気持ち悪い。もちろん、個人の資質の問題なんだろうけど。説教臭い話の方が、遥かにマシですわ。
http://d.hatena.ne.jp/skb_mate02/20050319

なお、明後日の9日に新宿ロフトプラスワンにて「電波男」出版記念イベント「電波祭り」が開催されるそうですよ。ゲストは柳下毅一郎竹熊健太郎玉置勉強花沢健吾、蓮海土竜石黒直樹とのことです。つーか、濃ゆ!で、ちょいとググって、「電波男」の書評を見つけたので貼っておきますね。

(略) 「ただの絵に何萌えてんの」とかいう輩だって、ポストイナまで連れてって鍾乳洞を見せれば「まるで花のようだわ、石でできた花」とか言うかもしれないのに、自分に興味がないもの・理解できないものに対するおぞましいほどの拒絶反応とその表情に何度傷ついてきたことか。 (略) 「ただの絵じゃないか」と言う人だって、小さな頃は想像力があって、空に浮かぶ雲に動物や花を見つけただろうし、「ただの作り話じゃないか」という人だって、小さな頃は想像力があって、御伽噺や童話にわくわくどきどきしたもんだろう。なんで長じてしまうとそれを捨ててしまうのか、失ってしまうのか。なんでそういうものを哂う側に回ろうとするのか。この三次元と二次元を隔てる壁が憎くて仕方がない。 (略)
http://www.h2.dion.ne.jp/~hkm_yawa/kansou/denpaotoko.html

そして以前にも引用した、宮沢賢治の一文を。

この童話集の一列は実に作者の心象スケッチの一部である。それは少年少女期の終わり頃から、アドレッセンス中葉に対する一つの文学としての形式をとってゐる。 (略) これらは新しい、よりよい世界の構成材料を提供しやうとはする。けれどもそれは全く、作者に未知な絶えざる驚異に値する世界自身の発展であつて、決して畸形に捏ねあげられた煤色のユートピアではない。 (略) それは、どんなに馬鹿げてゐても、難解でも必ず心の深部に於て万人の共通である。卑怯な成人たちに畢竟不可解な丈である。(宮沢賢治注文の多い料理店』発行時の広告より)
http://d.hatena.ne.jp/skb_mate02/20040621