星の小瓶チェック

skb_mate022005-08-18

ゆうべ『ビー・バップ・ハイスクール』テレビドラマ版をみました。一作目はみてないんですけど。いやー、前川と菊リン演ってる子がいいね。石原さとみ山田優も、けっこう役にハマってたし。ヒロシとトオルを演ってた子は、ちと弱いなあ。それはさておき、やたらとカット数は多いしアングルはポンポン変わるしで、むちゃくちゃテンポ早いですねえ。いまどきのテレビドラマは、このぐらいがデフォなんでしょうか。でも、演技うんぬんよりも、まず構図に気を使ってるな、と感じられたのは良かった。とにかく<見せる>ことを前提に作られてるなと。そういや、遊園地のドタバタシーケンス、ありゃどうみても『大福星』だよな、おまけに陣内孝則が出てると『愛しあってるかい!』にもみえるなというわけで、いろんな意味で懐かしかったです。でも、やっぱりちゃんと2005年現在の作品になってる。監督の技量がいいからなんでしょうね、はい。


先週のヒット


クロノクルセイド森山大輔) 全8巻
完結してはや1年、ようやく全巻まとめて大人買い。さっそく通して読んだけど、やっぱりこういう作風がたまらなく好きだ。もちろん絵も好きだし、なんといっても作者の属性が、わたしと同じなので(あとがきに<ハゲシクドウイ!>しまくり、笑い)。突っ込みどころも多々あるかもしれないけど、それらのすべてが、作者の<優しさ>に起因するってのが・・・そういうのにものっそい弱いんですよ。『魔法騎士レイアース』とか『翼を持つ者』とか『ココロ図書館』を読んだときにも、ほぼ同じことを思ったんだけど。雑魚キャラを雑魚キャラとして適当に処理できないところとか、バトルで破壊された街や住人のその後を丁寧に描いたりとか。で、やっぱり悪人が不在なんですよね。エピローグあたりでね、もうおかしくなりそうでしたよ。さいきんわたしの<最高!>は、天気の素人予報よりもアテにならないともっぱらの評判ですが、あえて言う。最高。


はやて×ブレード林家志弦) 1〜3巻
そのうち買おうと思っているうちに、気がつけばこれも1年遅れ。新品買い。百合好きさんにはもはや説明不要なしづるセンセの入魂作ですが、いやー、ほんまにおもろいわ。腹抱えて笑ったね。いまや電撃大王の看板作品らしいんだけど、これだけおもしろかったら当然でしょう。たまにシリアスな展開になるんだけど、最後はつねにギャグで落とす。つうか、これだけのテンションをずっと維持できているのがすごい。わたしのお気に入りは、1. 夕歩×順 2. 会長×静久 って感じかなあ。でもそれ以外のキャラも、みんなそれぞれにイイっていうか、ほんと無用なキャラがいないと思いますね。しづるセンセ、ラブ!激ラブ!!必ず最後にバカが勝つ!


水色ノート(タカハシマコ
出てたの知らなかったんだけど、店頭で見かけて新品買い。じつはまだ読んでないんですが(笑い)。積ん読。作品を追っかけてだしてから10年弱、これが通算3冊目のノーマル本になる・・・のかな。やっぱタカハシマコの描くおにゃのこはいいですね。胸がキュンキュンするね。内容は相変わらず痛々しそうだけど。なんか基本的に、同人で創作少女系を描いてるような人が好きなんですが、彼女はまさにそんな感じです。紺野キタとか果竜とか鏡季のりこ(みとせのりこ)とか森永みるくとか桐原小鳥とか山名沢湖とか椎名麻子とかね(もちろん、みなさんパロも描いてますが)。・・・って、タカハシマコはもともとBL作家だけどさ。そういや、彼女が百合姉妹で描いた作品ってまだ読んだことないな・・・つうか、百合姉妹じたい買ってないしな。執筆陣のラインナップが(自分にとって)豪華すぎて、逆になんとなく手が出なかった。


ヒビキのマホウ麻枝准×依澄れい) 1巻
思ってたよりはやく単行本が出たので新品買い。つっても、『ぽすたるWORK』からもう1年経ってるけど。一読した感想は、「おそろしいぐらい麻枝節だ」って感じ。でも、なんとなく『西の善き魔女』のキャラと舞台をつかってハガレンをやってるようにも見えたり(逆にわかりにくいか)。そいや、外伝の「ぼくがきみをわすれても」を読んで、いま予告やってる韓国映画の『私の頭の中の消しゴム』を連想した。あるいは、『秋桜の空に』とか、ガンスリのクラエスとラバロ、アンジェとマルコーとかね。やっぱり<時間>とか<記憶>って、永遠のテーマなんだろうなあ。


問題のない私たち(牛田麻希)
コバルトから出ている小説版を読んだのだけど、なんというか、作者にむちゃくちゃ萌えた。舞台が女子校というのも大きなポイントだけど、文体とか言い回しとか喩え方とかの端々から感じるのが、我々の<こんな女子中学生がいたらいいな>って願望が、リアル世界に投影されているかのように錯覚させられるパラドックス。いや、それってもはやパラドックスじゃないのか・・・わかんなくなってきた。とにかくなんだろ、滲み出てくる育ちの良さ、うちが金持ちとかそういうんじゃなくて、まっすぐ素直に育っている感じがするのね。笑うと「にぱっ」って音がしそうな。健康的な萌えっ娘ですよ。新作が出たら、もちろんソッコーで買います。扱っているテーマが<いじめ>だけに、こういうこと言うと不謹慎なのかもしれんけど。


かみちゅ! 第5回「ひとりぼっちは嫌い」
なんですか、このありえないクオリティは。ほんとにテレビシリーズなのかよ。まとめて劇場にかけても、まったく遜色ねえぞ。いや、ほんとやばいね。個人的に、この回はとくに琴線へ触れまくった。演出とか、もうむちゃくちゃオレ好み。こういう前例をつくられると、あとがキツいんじゃないかなーとか、いらぬ心配をしてみたり。


追記 今頃書くのもどうかと思うけど、やっと音夢でてきましたねー。で、さくらマダー?いや、『D.C.S.S.』の話やけど。ていうか、コミック版が出てたの知らなかった。今度買ってこよう。んで、さいきん『ふしぎ星の☆ふたご姫』をみてるとねえ、どうもアニメ化された『まぼろし谷のねんねこ姫』をみてるような錯覚に陥るんですよ。わたしにとってふくやまけいこ作品は、遺伝子レベルのベースになってるからかもねえ。そいやミニ氏から「(ふくやまけいこの画風が)竹本泉っぽいね」って指摘されて、「ああそうかも」と思ったりしましたが、竹本泉にはむちゃくちゃハマっていたということもなく、ふつうに通った程度だったりします。