夢を見る力

skb_mate022005-08-20

先週の土曜に録画しておいた『ヴィドック*1をみる。奇しくも、録画した翌日に足を運んだクラブイベントで『アメリ』のビデオがかけられていたので、ちょうど隣にいた藤さんに「いやー、きのう録った映画をみるのが楽しみで楽しみで」などと漏らしてしまったのだけれど、この映画はほんとうに<はやくみたくて仕方ない(じゃあ借りろよ)>一本だったのです。というのも、監督をピトフが、そしてキャラデをマルク・キャロが務めているのです(美監じゃないのは大いに残念ですが!)!マルク・キャロとは、もちろん『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』にてその名を馳せたジュネ&キャロの片割れであり、ピトフは特撮を手掛けていた人物なわけです。ジュネ&キャロは、『ロスト・チルドレン』の翌年に公開されたオムニバス映画『フェアリー・テイル』のうちの一本「赤ずきん」(主演:エマニュエル・ベアール)を撮っており、これがまた素晴らしい出来。そして『エイリアン4』の監督を依頼されたジュネは、キャロ、ピトフを引き連れてハリウッドへ乗り込みます。が、出来の方はともかく、やはりハリウッドは肌に合わんと痛感したらしく(今年の1月、ハリポタ新作の監督を依頼されたものの断ったそう)、再びフランスに戻って充電期間に入り、4年後に『アメリ』を発表、これが世界的に大ヒットしたと。その『アメリ』とほぼ同時期に公開の運びとなったのが、この『ヴィドック』だというわけです。で、ここでちょっと引用をば。

三作続いて女性が主人公なのにも関わらず、本作(『アメリ』)だけが女性客に大いに受けたのは、やはりキャロの不在が大きいのではないだろうか。ジュネは、「自分たちはおとぎ話を作ったつもりだった」のに、『ロスト・チルドレン』に溢れる暗さ、この原因をキャロに見たという。 まぁキャロだけ参加した『ヴィドック』(『デリカテッセン』のVFXマン、ピトフの初監督作)をみると、ジュネならずともやっぱりそんな気がする。アメリカ帰りのジュネは自作を冷静に見直す機会を得て、「人々を幸せにする」本作に、キャロを参加させない決断を下したらしい。確かにいままでのジュネ&キャロの流れで行くと、『ヴィドック』こそが正統で、『アメリ』のほうが異色作と言えるのではないか。
http://tzk00.hp.infoseek.co.jp/cinema/cinema_j&c.htm

そうなんです。ジュネの本音を一言で言ってしまえば、「おれはティム・バートンになりたいのであって、クローネンバーグになりたいわけじゃない!」ということですよ。しかしながら、ジュネ&キャロというコンビに心底カブれたわたしとしては、やはり双方どちらが欠けても物足りない気がしてしまうのです。つうかジュネさん、そんなに<人々を幸せに>したいのならば、ぜひカードキャプターさくらの劇場版を監督してくだs 余談ですが、『ロスト・チルドレン』はゲーム化されておりまして(プラットフォームはPS)、ドラマCDなんかも出てたりします。ミエットの声をみやむーが当ててたりするんですが。どっちも踏んだおれは負け組・・・なのか?話は飛びますけど、ひさびさに友華先輩キター!!百合展開スゴスギー!!なんか、飯塚雅弓の声を聴くのもひさしぶりな気がする。や、プリキュアの話ですが。


おまけ 完全に百合要員として定着したっぽい(W)あおい嬢、その2。