キュン・キュン・パニック

1. 『全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。1年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真里亜は「胎児なき流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者か？その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。女に潜む“闇”を妖しく描く衝撃作！』というアオリに釣られて買ったはいいものの、長らく積ん読だった『Jの神話』（乾くるみ）を読了。『徒然本読み梟 - 乾くるみ Jの神話』にて書かれている感想とほぼ同じ読後感。ひとことで言ってしまえば、レズものエロゲーをノベライズしたようなかんじ。もうね、なんかテキストから受ける印象が、どうしようもなくエロゲーっぽいんですよ。もちろん悪いと言っているわけじゃなくて、これを純ミステリだと思って読んだ人は怒るだろうなぁと。どっちかといえばホラーですし。しかし元ネタじゃないかといわれている『眠れる森の惨劇』（竹本健治）をすかさず注文。なんだ、けっこう気に入ったんじゃんおれ。

2. 『まもって！ロリポップ』第5話「7月17日のサン」を視聴、あっけなくやられる。魔法界では「呪われた子」として扱われていたサン（とフォルテ）の過去話。小鳥の歌あたりですでに危なかった。正直、この作品にこういうエピソードがくるとはまるで思いもよらなかったうえ、サンが「なにこの圧倒的な観鈴」感を放射しまくっていて、えらくガツンときました。フォルテの「笑うのは楽しいときだけでいいんだよ！」にもグッときたなぁ。いろいろと内に抱えながら、それでも明るく振るまう子のけなげさにはもう、尋常じゃない勢いで反応してしまいます。てっきり成田良美の脚本かと思ったけど、調べてみたら山田由香だった。山田先生GJ！そういや『ツバサ・クロニクル 2期』第14話「黒き鋼」も黒さまの過去話だったんだけど、えらく重い内容だったなぁ。