ありふれた世界

skb_mate022006-08-31

1. 『僕の恋、僕の傘』読了。たいへんおもしろかったです。とくに「愛の跡」と「緊急」、このふたつが強く印象に残りました。おそらく、自分の資質的にはこういう話がいちばんしっくりくるんだろうなと思います。15年ほど前、ブコウスキーの短編をベッソンがイジった『つめたく冷えた月』という映画をみてですね、ハタチ前後の自分はえらくそれにカブれまして、タイトルをバンド名に拝借したりしてたんですわ。で、「緊急」を読んでいて、ガキみたいなオッサンふたりがわちゃわちゃやっているさまが、その無軌道ぶりも含めて『つめたく冷えた月』とカブったりして。その頃の自分は、しっかりと自己愛をあっためていたんだなぁなどと思いました。まぁ、小汚いオッサンふたりの睦みあいには今でも萌えますけどね、わらい。「愛の跡」は、なんかヴァネッサがかわいい以外どうしようもなかった『エルザ』の前半部分みたいだった。あと、少女ひとりと少年ふたりで強盗を繰り返すって内容の映画があって(なんか実話を元にしたとかいう触れ込みのフランス映画だった。だがタイトル失念)、それもなんとなく思い出されたり。ちなみにその映画、『gd、あるいは田舎司祭の日記』で連載していた「えくしすてんちあ・むぜあ」にて、ちょこっとネタの参考にしたこともアリ。でも、今はそういった作品を手放しに好きだとは言えない。「スレイヤーズが好きだった10代の僕を、どうやって肯定すればいいんですか!」*1っていうのともちょっと違って、それをバーンと大上段に構えるのがイヤなだけなんですけど、こんなところで自分語りをおっぱじめても仕方がないので省略。で、今『3ヵ月と13週と13日と満月の夜』(アレックス・シアラー)を読んでいるのですが、これがなかなか進まない。その理由は明白。『僕の恋、僕の傘』の編訳者あとがきにある「どの話にも何の教訓も含まれていませんから、安心して読んで下さい」という内田百間の引用が瞬時に思い出されるほど、「教訓を盛り込んでいる」感が暑苦しいのと、キャラやエピソードにたいする印象操作的なフレーズが鬱陶しいから。そのへんを意識させないように、うまく処理してくれていたらもっと読みやすかったんでしょうけども。とはいえ、おそらく子供向けゆえ平易な文章で書かれているので、勢いで読破しようと思ってま〜す。


2. ゆうべミニハンド氏としゃべっていて、自分は『メリー・ポピンズ』と『マイ・フェア・レディ』と『奇跡の人』がごっちゃになり、ミニハンド氏は『メリー・ポピンズ』と『オズの魔法使い』がごっちゃになっていることに気付いた。たんに物覚えが悪くなっただけでなく、どうやら脳内アーカイブの整理状況や、開けたい引き出しへ至る精度までダメになっていってるっぽい。それらをフル活用した連想ゲームなんて、もはやもってのほかなんだろうなぁ・・・。けど、「愛の跡」にメリー・ポピンズが出てきたのはまだ憶えてるな。う〜む。


3. きょうからサンテレビで『牧場の少女カトリ』の再放送が始まったんですけど、いきなり第1話を見逃しましたorz そういや、カトリとくりいむレモンの亜美ちゃんの中の人が同一人物であると知ったときの衝撃は計りしれないものがあったわけですが、彼女がその後With You、同級生、ピアキャロ2、下級生2といったエロゲーものアニメ要員になるなど、いったい誰が想像しただろう。自分は未プレイながら、クロチャンや風雨来記2にも出てるそうですね。つーかわたしのアンネット牧場の少女カトリときてるってことは、次にくんのは小公女セーラ?だとしたら激しく祭りなんですが!!もしそうなったら、セーラ×ラビニアでSS書いて投下します(どこにだ)。アニメの設定がメディア×ベホイミみたいないじめ百合なんで、より原作の小説っぽくソフィー×アルテッサみたいな天然腹黒攻め×強気受けってかんじがいいかなと。