そこにいるのはだれ? たんなる空気さ

skb_mate022006-10-14

1. 先週録った『華麗なる賭け』の視聴をすっかり忘れていた。そしてゆうべやっていた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を録画しそびれた。何回もみてるから別にいいといえばいいんだけど、なんとなくもったいない。わたしが初めて読んだアン・ライスは、なぜか別名義で書かれたSM小説の眠り姫シリーズだったり。いくつか読んだSM小説のなかで、これがいちばん肌にあいました。ヴァンパイア・クロニクルズと設定に相似点があったりしつつ、序盤はヘテロ展開なんだけど、やっぱりお耽美なやおい展開に突入していくっていう。アン・ライスは敬虔なカトリック信者だったんですが、ナボコフの『ロリータ』でポルノグラフィーにめざめてしまったという逸話でもわかるように、強烈な背徳感が全編にみちあふれていて、葛藤が微細に描写されているあたりグッとくる人にはたまらないんだろうなと思ったり。『ロリータ』でめざめただけに美少女登場率も高いし、ひと粒で二度おいしいですね。


2. で、いま夢中で『スペシャリストの帽子』(ケリー・リンク)という小説を読んでいるのだけれども、こないだ不注意から雨に濡らしてしまってぶよぶよに。ものすごくショックで、買いなおそうかとも思ったのだが、一身上の都合で第一級緊縮財政へ移行している身としては、それはやっちゃなんねぇだろうとあきらめざるを得なかった。なんだかすごくやりきれない。


3. 心の底から絶望していて、それでも生き続けることを選んだ人間が、二日酔い的なやつ当たりを振りまいたり、日和見的なトモダチの輪を夢見たりするものだろうか。そういったことについて考えるとき、「ささやかだけれど、役にたつこと」を思い出さずにはいられない。この世界に、あって当たり前のことなんてたぶんなにひとつない。というより、それを前提にものごとをみることができれば、たいていのことに納得できるんじゃないかという気がする。自分を縛るものが外にあるわけじゃなく、自分の内にあることを自覚すること。なんか「国境は心の中にある」みたいだけど。そして自分に貼り付いた記号を、ゆっくりとていねいに剥がしていくこと。そしてその目標は、実現されるためにというより、努力されるためにあるのだろう。


注目の主題歌
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