我侭娘は眠りの中


地獄少女 二籠』第20話「乙女のアルバム」ですよ。とうとうきましたですよ。ガチなエスですよ。エスいうても同級生同士ですが。脚本の高橋ナツコ、ことこのシリーズにかんしては、屈折した少女を描かせたら右に出るものはないってかんじで。なんつーか作風が往年の少女漫画、それも花ゆめっていうかやおいっぽいですね。やっぱ百合ってのは、やおいのバリエーションだと思ったほうがいいのかもしれんですな。お耽美には違いないのだけれど、もちろんジュネ系とはまた違った方面のお耽美ですね(ジュネコミックには百合もありますけど)。いずれも内へ籠ろうとする、時間の流れや周囲の環境から自分達を隔絶しようとあがくっていう共通項があって、そこがせつないんですけど。いうたら身分違いだとか、血縁同士だとか、互いの親が敵同士だりとかっていう悲恋ものに不可欠な障害設定のひとつに同性愛も含まれるのでしょうが、当事者にとっては人生を左右する大事なわけであって。すなわち客体からすれば些末な相違であっても、のめり込んでいる主体にとってはもっとも注意深くディテールに凝っていただきたい部分なのですよと。百合描写にはこだわり抜けよと。それなんてジャイアニズム?みたいな突っ込みはノーサンキューですよと。


いやー、それにつけても百合物件にはこと欠きませんね。そんなんでいいのか。だいじょうぶかこの国。すいません、微塵も思っていないことを書きました。そういやこないだミニハンドさん、藤さんと一緒に『まなびストレート』第7話「なつのおしまい(ばいばい)」をみたんですけど、終盤に学美たちが制服を着たままプールに飛び込むシーンがあって。それをみながらふたりが吹き出したんですよ、何も言わずに。たしかにわたしはウェットフェチですが、そのときはほんといたたまれない気分になりました。いやー、まいったですわ。