愛したげる

skb_mate022007-06-01

しかしまぁなんですな、きょうボーイフレンズ・デッドのブログに書いた記事を読み返してみると、お前の世界には百合とBLしかないんかいってかんじですね。こないだどういう文脈でだったかは忘れたけど、bghsから「なんか上映のはじまった映画に遅れてきて、開口一番『で、どっちが悪者や?』って訊くような」ことを言ってると突っ込まれたりしまして、なんというか対象に没入するあまり、「それとそれ以外」みたいな袋小路にはまっているかもしれんと考えてみたりしたしだい。そういや件の記事関連で、森山大輔の「ここにいる睡蓮」という短篇を思い出しまして。ある男の子が交通事故で死ぬ。でもそれは魂の管理人のミスで、本当は双子の妹が死ぬはずだったんですが、妹はもともと体が弱いこともあり、命の灯火がとても不安定になっている。だもんで男の子は妹を守るべく、管理人の肉体を借りて現世に戻る・・・みたいな話なんですけどね。これはどう読んでも「それ」にも「これ」にもあてはまらない、ただ「あの子かわいや」「この子かわいや」なんですけど、まぁすごく好きな作品なんですわ。強いて言えば、閻魔あいが女子高生になったみたいな管理人のことを親友とみとめ、心をひらいてゆく妹ちゃんの百合っぽさに萌えるっちゃあ萌えるわけなんだけれども、どうも強弁しすぎのような感がしないでもない。もちろんそんな簡単に物事の白黒をつけられるなら、世の中もうすこし円滑に動きますわな。と言いつつ、やはり姉妹愛ものにはオレまっしぐらなわけです。といいますのも、デラマ7月号の表紙イラストにたまらなく心動かされたわたくし、手にとってみますと、「特集:感動」という名のもとに、なんやえらく女の子の友情が強調された作品群が集められているじゃないですか。そのなかでいちばん響いたのが、件の表紙イラストを担当している小島美帆子の「たて×横×あたしたち」という短篇。妹ラヴなんだけど、それをストレートに出せないおねえちゃんと、そんなおねえちゃんを疎ましく思っていた妹ちゃんが心を通わせあうという、いう、もうなんか「ホラお前ってこういうのが好きなんっしょ?(笑)」みたいな内容にね、第一級緊縮財政へ移行していることも忘れて「あれ?なんでおれ、デラマもってレジに並んでんの?」というていたらくを晒してきましたよ。まぁあれですね、消費型オタはしょせん消費型オタだった、という。