girl of the year

skb_mate022007-06-12

今ごろ知ったのだけれど、イーディ・セジウィックの伝記映画が製作され、昨年末にNYプレミアが開催されたもよう。タイトルは『Factory Girl』で、配役はシエナ・ミラーイーディ・セジウィック)、ガイ・ピアースアンディ・ウォーホル)、ヘイデン・クリステンセン(ビリー・クイン/ボブ・ディランがモデルらしい)、ジミー・ファロン(チャック・ウェイン)とのこと。とりあえずようつべに上がっている予告編をみてみたところ、バックグラウンドで流れていたのはデヴィッド・ボウイの「火星の生活」でした。『ニコ・イコン』以降、もっともみたかった映画なのは間違いないのだけれど、シエナ・ミラーって女優さんのことはあまりよく知らないです、ぶっちゃけ。しかもボブ・ディランが「彼女の死について、オレにも責任があるような描かれかたをしているのが気に入らん」と公開差し止めを求めて訴訟を起こしたとか。うにゃー。イーディを最大のアイドルと仰ぐパティ・スミスの感想なんかもきいてみたいですね。日本でも無事に公開されるといいんだけどなぁ。
EDIE ANDY.com | イーディ・セジウィックとアンディ・ウォーホル
YouTube - Factory Girl Trailer
ボブ・ディランがシエナ・ミラー主演映画「ファクトリー・ガール」の公開差し止めを要求
boyfriend’s dead (file under ; shoegazer) - 追憶、そして予感


全然関係ないんですけど、イーディ亡きあとウォーホルが監修した映画『悪魔のはらわた』(人造人間もの)と『処女の生血』(吸血鬼もの)が最高すぎるので、未見のかたはぜひ。そのへんのレンタル屋にも置いてあると思います。B級ホラー中のB級ホラーというか、いやふつうにB級ホラーだな。『ベン・ショットの英国博覧記』の訳者である野中モモの言葉を借りるなら、「キュートとは、ビューティフルとは、フォトジェニックとはどういうことかを捉え」ることに長けていたウォーホルの、ミーハー・ラディカリズムから繰り出される究極のキッチュB級ホラー。いや、これはほんと傑作なんですよ、B級ホラー好きにとっては。なんといっても、主演女優のウド・キアーが素晴らしい。『スペースバンパイア』のマチルダ・メイを上回る衝撃というかなんというか。書いてて思ったんですけど、こういうものをひとにすすめるのって難しいですね、すごく。やっぱり吸血鬼ものには採点が甘くなるのかなぁ。桃華月憚 第10話「血」におけるユーリカの吸血シーンで、案の定脳みそが沸き上がったし。
悪魔のはらわた(1973) - goo 映画

処女の生血(1974) - goo 映画