流れ星を集める少女

skb_mate022007-08-07

『夜、海へ還るバス』森下裕美
婚約をした。幸せへと真っ直ぐ進むはずだった。でも、心にひっかかる何かがある。「私は、男に抱かれる夢は見たことがない…。女性とSEXする夢ばかり見る…」「私は、レズかもしれない…」私の心の奥底にあるものを確かめたい…。婚約を棚上げし、かくして夏子の自分探し・恋人探しの物語が始まる!
Web漫画アクション - 作品紹介: 夜、海へ還るバス

いつものごとく『この世界の片隅に』(こうの史代)を読もうと漫画アクションを手に取ってみたところ、「森下裕美、新連載開始」という惹句が。そういや『大阪ハムレット』が終わってから、もう1年ちかく経つのかーなどと思いつつ読んでみたところ・・・なにやら思いっきり自分向きの流れなんですが、気のせいですかと。でも、ちゃんと「青年誌初のレズビアンコミック」と書いてあるんですなこれが。青年誌初という煽りの是非はともかく、そうとうガチな展開であることはたしかです。百合好きさんは要注目でしょう。『モリのアサガオ』(郷田マモラ)の単行本の帯に三浦しをん山田ユギの推薦文を取ってくる漫画アクションだけあって、いろんな意味で本気っぽい。そういやわたし、初めて萌えをおぼえた4コマキャラがペッペッペッさんだったんですよねぇ・・・(遠い目)。


ミーナの行進

ミーナの行進

『美しくて、か弱くて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない――懐かしい時代に育まれた、二人の少女と、家族の物語。(版元の紹介文より)』1972年の芦屋、おそらく六麓荘が舞台ということで、存在を知ると同時に買い求めた本。「オレが読まずに誰が読むんや!?」という意気込みを裏切らない、素晴らしい内容に表情も緩みっぱなし。その表情を目撃してしまった方々は、さぞや薄ら寒い思いをされたことでしょう。けどこれ、けっこう話題になった本らしく、ググるとかなりの数の書評がヒットするうえ、第42回谷崎潤一郎賞も受賞したとか。もっとこういう本がどんどん出て、どんどん売れて、なおかつ高く評価されればいいと思います。そうすると、わたしが喜びます。嬉しいもんだからじゃんじゃん買う。そうして経済が活性化・・・しないか。
ミーナの行進 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)