初恋はななついろ

skb_mate022007-09-30

1. ななついろ★ドロップス 最終話「初恋はななついろ」を視聴。記憶を失ったツワブキくんを混乱させないために距離を取りつつも、話しかけられるとやっぱり嬉しさを隠し切れないすももが、いじらしくもせつなくて身悶えます。仕草のひとつひとつが愛らしくってもう。作画GJ。Bパートの転がり方はマジやばかったです。伏線回収の数々に鳥肌を立てつつ、夕闇の迫る温室でのやり取りにたまらず涙腺決壊。直球の恋愛ものでこうもやられたのは『ラムネ』以来だなぁ。ていうか、これが百合ものじゃなくてほんとよかったですよ。一ヶ月ぐらい放心してたかもしれないから。『ロミオの青い空』をはじめ90年代の名作劇場を支えた島田満、そして中弘子、成田良美といったベテラン女性脚本家の手腕と、持ち味であるハイテンションな演出を抑えた監督の匙加減とが見事に結実した良作だったんじゃないかと思います。せっかちな人からは「地味で眠い」と評されそうなほど丁寧につくられていたことは確か。そしてエンドロールのクレジットにもあった通り、原作側のソフトハウス、アニメスタッフみなに愛された作品だったのだなぁと。エロゲが原作であることうんぬんは、もうこの際どうでもいいっていうか。むしろ、こういう甘くてくすぐったいお話の生き残れる場所ってのが、そういうとこしかないってだけじゃないかと。


2. エロゲ原作である共通項がありつつも、『ななついろ★ドロップス』とは対極にある作風でなにかと比較されていた『School Days』。その最終回の放送が、京都の父親殺害事件の煽りを受けて中止になった件に奴股がコメント欄で触れていましたが、どうやら事件の影響があるないに関わらず、地上波で放送するには相当無理のある内容だったようです。

紆余曲折のあった「スクールデイズ」最終回がAT-Xで放送されたが、修羅場どころか殺人、死体解体などととっても大変な内容だったようだ。試写会では嘔吐する人が出たという話も。
にゅーあきばどっとこむ - スクールデイズ最終回に嘔吐者続出!?

実際に視聴した人の感想を読んでみたんですが、「『エルフェンリート』のほうがまだ良心的」「生理的嫌悪感を逆撫でするような描写の連続」などなど、とにかくエグかったと。自分もリア厨の頃『ギニーピッグ』あたりにカブれたりしまして、例の事件で槍玉にあげられたことに腹を立てたりしたものですが、さすがに地上波でやるのはまずいだろうと思います。もちろんそういった趣味を否定するわけではなくてね。
ギニーピッグ - Wikipedia


3. で、例の事件続報。やっぱりそうきますか。

おので父親の首を切り殺した16歳の少女は「ゴスロリ」だった。二女は中学2年以降、この個性的なファッションにひかれていたという。(中略)今回の事件で二女は犯行に及ぶ前、パジャマから「黒いワンピース」に着替えていたことが判明していた。(中略)また、二女は中学の卒業文集に将来の夢を「まんがか。」などと記していたが、事件の背景として漫画やゲームソフトからの影響もささやかれている。関連を指摘されている作品は、村落で起こる連続怪死事件をモチーフにしたもの。最初はゲームソフトとして人気になり後にコミックやアニメ、小説化もされた。作品の中で少女がおのを使う場面があり、二女がここから着想を得たのでは?との憶測を呼んでいる。サブカルチャーに詳しいジャーナリストの井上トシユキ氏も、二女が前出のゲームソフトなどから影響を受けた可能性を指摘。加えて「ゴスロリ系」少女の特色として「魔術、呪術(じゅじゅつ)的なものへの関心」や「過剰な潔癖性」をあげた。二女は田辺署の調べに対し「お父さんの女性関係が嫌で、この世からいなくなればいいと思った」と供述している。井上氏はゴスロリ少女の一般的な性質について「耽美(たんび)主義、退廃的でひねくれたロマンチシズムを持ち、自分はピュアだが世の中は腐っているという思想」と解説。二女が父親の女性関係に言及した点から「自分が潔癖で、他人や世の中が許せないという刃が、父親に向かった可能性がある。特に16歳で、女子特有の不安定な時期でもある」とした。
スポーツ報知 - 警官父殺し16歳二女はゴスロリだった

放送打ち切りも時間の問題かなぁ。ガンスリ2期とかだいじょうぶなのかね。