死んだ彼女の彼女

skb_mate022007-10-18

買ってきた新刊の感想をメモ。『みなみけ』(桜場コハル)4巻は未読なので除外。そういや、そろそろ『陽だまりのピニュ』(こがわみさき)3巻と『WORKING!』(高津カリノ)4巻が出る頃じゃないかな。はやく読みたい。


RED GARDEN 2巻(綾村切人 これはヤバい!わりと原作アニメ準拠だったような気がする1巻から一転、ほぼオリジナル展開になっているのですが、問題はそこじゃなくてですね。いや、ストーリーももちろん大事なんですが、もうケイトの暴走ぶりが素晴らし過ぎるのですよ。片っ端から女の子たちといちゃつきまくるさまは、上北ふたごプリキュアに勝るとも劣らない萌え度を叩き出していると思います。とくにクレアのうちへお泊りにいくエピソードなどは、百合スキーなら発作を起こしかねない萌えシチュっぷり。綾村さんが、いかに百合ん百合んで女の子女の子した世界と退廃美を偏愛しているかが、ヒリつくほどに伝わってきます。『親指さがし』の漫画版を読んで「この人はヤバそうだ」と睨んだ自分の嗅覚に、少し自信が持てました(笑い)。そしてCOMICALIZE RED GARDEN DIARIESの記事につけられたコメントによると、原作アニメの監督は否定していた(らしい)ポーラさんの百合属性疑惑について、「ガチだと僕は思ってます」とのこと。当然、漫画版はその見解を前提として描かれるわけですよ。素晴らしい!ストパニ漫画版についても同じようなことを書きましたが、「原作アニメみてねぇよ」ってかたにこそ読んでいただきたい。3巻ではエルヴェがケイトに接近するエピソードが盛り込まれてくるそうですが、綾村さんならなんとかしてくれることでしょう!

ARIA 11巻(天野こずえ 祐巳の妹が決まるのが先か、灯里と藍華のシングル昇進が先かなんて言われていた(そんな記事読んだことないけど)まったり展開にも、ようやく節目が訪れました。とはいえ、今回の主役は灯里ではなくアリス。正確な数字は失念してしまいましたが、10年にひとりと謳われた逸材という設定だけに、この顛末にも納得がいくというもの。そしてそれを心から祝福する灯里と藍華・・・ふつうこういう展開だと、上履きに画鋲みたいな嫉妬心メラメラがお約束なんだけど、そうはならないんですね。というのも、そういうキャラではないことがじっくり描かれてきたため、こっちも自然に受け止められるんじゃないかと。幕引きが近づきつつあることを匂わされているようでもあり、寂しさが込み上げてくるお話でもあります。ケット・シーのエピソードとかね。そしてリアルアリアが亡くなったという報告・・・安らかなる眠りをお祈りします。

西の善き魔女 7巻(桃川春日子荻原規子 途中アニメ化を挟んだりしつつ、漫画版西魔女もいよいよ完結。アニメ版ではガッツリはしょられてた(ような気がする)うたわれ、あるいはクロノ・クルセイド設定のネタばらしも、すっきりしていてとても解りよかったと思います。とはいえ、荻原作品最大の魅力はなんといってもキャラ描写。それを生かす方向でしっかり描ききった桃川春日子さんに、心からのお疲れさまを。まぁあれですよ、アニメ版では完全に背景化してしまったイグレインのガチっぷりがね、百合スキー的にはもうたまらんのですよと。アデイルもかわいいんだけど、お兄さま好き好きだしな・・・ま、フィリエルといちゃつくさまにはちゃっかり萌えさせていただいたわけですが。とはいえ、やっぱり万人受けするお話じゃないとは思いますし、合わなかったかたはごめんなさいってことで。

タビと道づれ 2巻(たなかのか この展開は・・・。デザイアやインフィニティ、ひぐらしなんかを思わせる時間ループものなんだけど、えらく観念めいたやり取りが続くなぁ。決して嫌いじゃないんですけど、ちょっと引いて様子を見守ろうかって気持ちになりつつあります。『伊賀ずきん』のノリが好き過ぎるだけに、複雑な心境といったところでしょうか。とはいえ、大学院を中退して漫画一本に絞ったという彼女を、今後も応援してゆく心積もりに変わりはありません。

しゅごキャラ 4巻(PEACH-PIT 買い控えていた4巻を買ってきたですよ。新キャラりまのツンツン王女さまっぷりに、だらしなく相好を崩しつつ、ヘラヘラと薄ら寒い萌え笑い(?)を浮かべながら読んでいたんですけど・・・は?なにこれ。なでしこが、なでしこがぁぁぁっ!これなんていう『君とひみつの花園』(林みかせ)ぉぉぉっ!? も う ダ メ だ・・・しばらく立ち直れそうにありません・・・。