カバーイラストと、タイトルに惹かれて買ってみました。さらっと流し読みしたぶんにはあまりピンとこなかったんだけど、きちんと読み込んでみると、これがかわいいのなんの。どこがいいって、『
きせかえユカちゃん』(
東村アキコ)を思わせるドタバタ劇の中にもさりげなく混入されてくる、照れ隠しにギャグっぽくマスキングされた乙女チックドリーム。イギリス帰りのシャイガールな作者込みで萌えると。ご本人は初ストーリー漫画である「カナの夏」(『向こう町ガール八景』所収)を「今よりガーリー」と評しておられますが、変わらずずっとガーリーだと思いますよ、ふつうに。まぁ『無軌道メルヘン』とか描いてた頃の
朔ユキ蔵を、百合かわいくてガーリーな作風の漫画家だと思っているわたしが言っても、あまり説得力はないでしょうけど。中でも、父親違いで12才年下の妹と疎遠になりつつあるお姉ちゃんが、なんとか仲良くしようとあの手この手で妹に迫っては煙たがられる「明日の空に」が激萌えでした。誰がなんと言おうと姉妹ものはガチ。ブルマにまつわるバカ話の「体が育つ」にも素で笑わされたり。あと、数は少ないけれど男の子メインのお話もあって、そっちはこそばゆいほどピュアに描かれているさまが、
タカハシマコを思わされて微笑ましい。この翌年に出版された『向こう町ガール八景』もかわいくてグーっす。おすすめ。
『
百合姫』のちょいエロアンソロ
ジー。作者のラインナップから推し量れる通り、エロくてかわいくて百合ん百合ん。なんかこういろいろ限界的なモノを感じるまで萌え転がったデスヨ。あまりにも萌え過ぎて、ただでさえ残り少ないアタマのネジが2〜3本飛んだっぽい。本当に最高のひとことでした。あぁ、女の子が好きで良かった・・・ていうか、生きてて良かった。あ、ただしこの手のものに免疫のないかたが読むと、カルピスの原液とガムシロとコンデンスミルクを各1本ずつ
ブレンドして一気飲みしたぐらい激甘にかんじるかもしれません。ご注意を。
ようやく「ヴィクトリアン・ローズ・
テーラー」シリーズ(
青木祐子)を最新刊まで揃えたと思ったら、またも新刊が。さらには
マリみての新刊まで出てるやん!コバルトの新刊ペースには全然ついていけない・・・
フォア文庫ぐらいにしてくださいよぉ。と言いつつ、なんか気になったのがこの『英国花嫁
組曲 アディントン家の恋する三姉妹』(花衣沙久羅)。花衣沙久羅って思いっきりBL路線の人だと思ってたけど、こういうのも書くんだなぁ。他を揃えたら、手を出してみようかと。あ、コバルトと言えば、沖原朋美の『待つ宵草がほころぶと』を捜してます。
藤たまきがイラストを描いてるやつ。見かけられたかたは、ぜひご一報くださいませ。