妖精の谷

ヴィディアは自分勝手で意地悪な妖精と、みんなから思われています。ほんとうにそうなんでしょうか?なくなってしまったクラリオン女王の王冠をさがして、ヴィディアが大活躍!自慢の高速飛行で、ピクシー・ホロウじゅうを飛び回り、仲間の妖精たちと王冠をさがしているうちに、ヴィディアの胸に、熱い思いが生まれます!さあ、王冠は見つかるのでしょうか!?(版元の紹介文より)

ディズニー版『ピーター・パン』のスピンオフものファンタジー・ノベル『ディズニー・フェアリーズ プリラの夢の種』のサイドストーリー、「ディズニー・フェアリーズ文庫」を漫画化したもの。女の子向けにしては、けっこうむっちりめに描かれたキャラクターたちが艶っぽくてグーなんですけども、それは置いといて。とにかく百合スキーのみなさん、これは要チェックです。やばいです。なにがやばいって、ネバーランドに住む妖精はほぼ全員が女性なんですわ。で、もちろん歳をとることはありません。いうなれば、卒業のない女子校状態なわけですよ。まぁ、みんなそれぞれ仕事をしているんですけども。数少ない男性の妖精もいるにはいますが、それらはフェアリーではなくスパローマンと呼ばれ、特殊な技能をもっているとされています。で、この『ヴィディアときえた王冠』なんですが、ディズニー・フェアリーズの主人公である(ティンカー・ベルは第2の主人公ってかんじに描かれています)プリラが「どう見ても水銀燈です。ほんとうにありがとうございました」なヴィディアを信じぬき、関わりぬき、ちょっとだけ彼女の心を開いていくというもの。タイムリーな話題でいえば、ヤサコとイサコの関係に近いかもしれません。作者である加藤春日さんのサイトをちょこっと覗いてみたところ、なんかやたら女の子ふたりの絵が多かったり、百合ぽな絵が置かれていたり・・・というかんじで、原作よりも百合萌え燃料120%増しで描かれたのだろうかとかなんとか。同時発売された『ティンカー・ベルの秘密』も、『ヴィディアときえた王冠』ほどではないものの、ほどよく萌えます。これは原作にも手を出してみるしかないかなぁ。だがしかし。


草思社 ロイヤルバレエスクール・ダイアリー 特設ページ


これも全8巻で完結したことだし、手を出してみようかと思ってるんですよ。ああ、これ以上本を増やすと最低限文化的な生活が送れなくなることは必至だし・・・ていうか、迫りくる本のおかげでふとんの両端が侵食されつつあるんですよねぇ。どうしたものかな・・・。