少女と毒薬


土曜の晩、東京へ向けて出発。しかしバスのチケットを忘れて出かけようとしたり、さらには乗り場を間違えたり。目当てのバスを見つけたときには、すでに動き出していたという笑えない状況に。なんとか手を振って停まってもらえたものの、あやうく乗り過ごすところでした。朝7時に新宿へ到着。とりあえずマクドへ入ってみたのだけれど、オーダーもせずにダベるガキんちょのみなさまの邪魔にならないよう早目に退散。近場のネットカフェへ3時間パックで。いまマイブームのシリーズ全話マラソンをここでも消化しておこうと、『Noir』の第7話から第13話までを視聴。そろそろ昼になったしってことで、中央線でアキバへ。ぐるっと一周したのち、アソビットやらゲマズあたりを冷やかし。修学旅行先でもメイトへ寄るこなたよろしく、いつもとやってることが変わらん(笑い)。まじぽかのパキラのフィギュアに激しくそそられるも、1万6000円という値段に挫ける。あーでも、買っときゃよかったかなぁ。ひと通り買い物を済ませ、山手線で渋谷へ。映画『小さな悪の華』公開記念展「少女と毒薬」が開催されているドールミュージアムマリアの心臓へ立ち寄る。展示スタイルは「ふたりの少女の距離」が基本、鼻血が噴出しそうな勢いを抑えつつじっくり鑑賞。カタンドールのデカダンな肢体のライン、顔の造形や表情にシビレつつ、以前お茶会で至近距離に座られて緊張しまくった三浦悦子さんのフェチぶりにときめく。ドール者にとっては至福のひとときでありました。身も心もホクホクになったところで、いよいよ青い部屋へ。

ふたりいるバーテンさんがどちらも女子で素敵。さらに、そこらじゅう戸川昌子ゆかりの物品が飾られており、なんとも薫り高い空間。いちど京都メトロで歌唱を拝聴したことがあるだけなんですけど、なんとも居ずまいを正されるような空気に満ちていました。それでいて気さくな感じもする。戸川昌子さんといえば銀巴里出身、そういやジブリ効果でようやくショウビズ界の表舞台に立ったクミコも、たしか銀巴里出身だったなとか思い出す。この日開催されるのは、ソランジュ・エ・デルフィーヌ主催の「聖・ユメトコスメ」。一番手はお色気ムード歌謡ユニットのその名はスペィド。メインボーカルを務めるルビー嬢のMCが、いかにもそれっぽいディクションなのに感心。いや、お色気はよいものですね。たまに目のやり場に困るけど(笑い)。二番手はラウンドテーブルの北川勝利ソロ。ソランジュのハセさん、ベースのアライさんを加えたトリオ編成で、好きな曲を片っ端からカヴァするという趣向。個人的に、鈴木亜美ジョインツキリンジ「それもきっとしあわせ」にグッとくる。しかし、何をやってもラウンドテーブルになるのが素晴らしいですな。こないだ『ARIA』コンサートへ参加されたところなのに、今週末はラウンドテーブルのライブもあるということで、精力的に活動されているようです。三番手は、(自分の知る限り)KC's以来となる自身のユニットを結成した高浪敬太郎さんのarcorhyme。サポートにはヒックスヴィル中森泰弘さん。もちろん楽曲も素晴らしくてウルッときてしまったんだけど、フロントウーマンを務める西村郁代さんのロリ声と関西気質丸出しのMCにやられました。衣装替えに引っ込んでなかなか戻ってこなかったことを高浪さんに突っ込まれていわく、「や、楽屋で話し込んでもうたんですよ。次のバンドのボーカルの子(ソランジュのユミちゃん)がすごいかわいくって。わたし、かわいい女の子大好きなんですよぉ」みたいな。それなんていう釣りですかっていう。こっちはテンション上がる上がる(笑い)。終始こんな調子でユッルユルなんですよ。あまりにもウケ過ぎて、「そこ笑い過ぎ」って突っ込まれたぐらい。いや、10年ぐらい前にジャズトロニックでボーカルを務めていたベベのMCを初めて聞いたときぐらいの衝撃でしたね、あれは。兵庫県の龍野出身だそうなんですけど、たしかデッド・エンドのモーリーも龍野じゃなかったっけ。まぁ関係ない話ですけど。で、トリはソランジュ・エ・デルフィーヌ。ボーカル・ピアノ・バイオリン・ギター・ベース・ドラムスという大所帯の編成。ハセさん、いかにもバンマスってかんじでかっこいいなぁ。知り合ってからだいぶ経つんですけど、ようやくライブを観ることができてよかったです。てか、来年こそはこちらへお招きして、なにかひとつイベントを打ちたいなと思っております。乞うご期待、というかんじで。とにかく、常人が摂取したら胸焼けして寝込むんじゃないかっていう量の少女分・ロリィタ分・乙女分・エロ分をガッツリ補給してきた週末でありました。や、正直まだ足らんけど(笑い)。