告白


Myself;Yourself 第11話「告白」を視聴。当初、菜々香への当て馬キャラっぽく描かれていた星野さんですが、実は・・・って、えーっ!?そう来たか!いい子を演じることに疲れ果てていた彼女は、高校へ入学して間もなく開けっ広げで裏表のない朱里に惹かれ、恋をしてしまったんですねぇ。で、つのる想いを抑えきれずに告白するもののあっさり振られます。それからも朱里は変わりなく友だちとして接してくれたのだけれど、星野さんはその態度を「告白もなかったこと」にされたように感じ、いつしか憎しみを抱くようになったと。そうしてみんなで遊園地へ遊びに行った折、自分には見せたことのない表情を弟の修輔へ晒していたことに動揺し、姉弟の間を裂こうと「ふたりがラブホテルへ入るところを見た」という中傷の手紙を学校宛に出したと。そうすることで、傷ついた朱里が、自分に泣きついてくれるんじゃないかと期待したんですな。そして朱里が刺されそうになったとき、とっさにその身を投げ出してかばった・・・と。これ全部、お見舞いにきた佐菜へ星野さんが台詞で語ったことなんですけどね。うーむ、まさかガチ百合ヤンデレキャラだったとは・・・。で、意を決した星野さんは、人払いをして朱里に自分が中傷の手紙を出したことを打ち明けます。なにげに今期のベスト3に入るおもしろさだとは思っていましたが、こうも盛り上げてくれるとは。雑破業、なかなかにやりよります。

そして、朱里を家のしがらみから自由にするため、彼女を連れて家出を決行する修輔。それに気付いた佐菜は、その後を追います。発車間際にふたりを見つけるも間に合わず、駅の外でたまたま鉢合わせた麻緒衣ママンのチャリを借りてさらに追う。そして5年前に修輔が自分を見送ってくれた橋の下から、「どこに行ってもぼくたち友だちだからな」と呼びかけるわけですよ。電車の音でその声は届かないんだけど、修輔にはちゃんと通じたんですね。腐のみなさんもうっすらとチェックしているという噂を聞き及んでいたサナとシュウ、ガッツリ魅せてくれました。たしかこち亀のお化け煙突にまつわるエピソードで、臨時の美人先生に煙突の上からお別れの垂れ幕を下げる話がありましたけど、なんかそれを思い出しました。そういや『ARIA』のアニメ版にも、結婚する先生に手紙を届けたいって男の子の話があったな。『電脳コイル』にも煙突エピソードがなかったっけ。そんなわけで、ベタを煮詰めて王道の型に流し込んだような導入部からまったくブレることなくコッテコテのノスタルジー描写を続ける『Myself;Yourself』から、ますます目が離せないのでありますよ。