ママ・トールド・ミー

「なまいきシャルロット」+「百合」で検索をかけると、「少女イデア ; トロイメント」が4番目に表示されることに絶望した。いやーあれ、ほんとふつうに百合映画なんですってば。みんな観てね。ちなみに1番目と2番目に表示されたのは「クララの森・少女愛惜」でした。ワンツーフィニッシュですよ。まじ姉さんに一生ついていきます。

で、ほかに百合映画でよさげなものを挙げてみようかなと思っていろいろ思い出してみたんですけど、ちょっち毛色の違うところで『エイリアン2』なんてどうかなと。22年前の映画でさんざんテレビでも放送されたゆえ、みなさんだいたいご存知でしょう。って、いろいろ書こうと思ったんですが、松岡由貴笹川亜矢奈がいいことを言っているページを見つけてしまいましたので、もう何も語る必要がなくなってしまいました。

松岡:『エイリアン2』はリプリーはじめ、女性がとにかく強い!
笹川:強いですよね〜。リプリーは前回あんなに怖い思いをしたのに、よく行ったなって。普通だったら行かないです。
松岡:ほかに気になった女性は?
笹川:一番目立っていたのがバスクエスジェニット・ゴールドスタイン)。コールドスリープから目覚めるとすぐに懸垂したりして、すごいなって。男性は「疲れた〜」とか言っているのに(笑)
松岡:「男に間違われないのか?」って言われて、涼しい顔で「いいや。あんたは?」っていうシーンもカッコよかった。でも、絶対間違われたことあると思う(笑)
笹川:あと移住者の生き残りニュート(キャリー・ヘン)もある意味、強いですよね。基地の内部を把握していたり、エイリアンの習性を覚えたり、あの環境に適応できたのは偉いなあ。
松岡:家族がエイリアンに殺されて心を閉ざしていたけど、リプリーに少しずつ心を開いていく。逆にリプリーも娘がいたから、だんだんニュートに対して母性愛が芽生えるんだよね。だから最後のクイーン・エイリアンとリプリーの戦いなんてまさに「母 vs 母」って構図だよね。
笹川:ニュートを助けるためでしたからね。
松岡:エイリアンもリプリーに卵焼かれてるから、どっちも「ウチの子になにすんのよ!」みたいな(笑)
笹川:つかみ合いのケンカを(笑)
松岡:特に好きだったシーンは?
笹川:最後のあたりで、ニュートがリプリーに向かって「ママ」って呼ぶシーン。本当の親子のような絆が生まれていたところに感動しました。
アニメイトTV WEB 緋い月の夜、蒼い月の朝。

母性が強調され過ぎていてもうひとつ・・・というかたもおられるかもしれませんが、百合好き〜女性同士の絆にグッとくる人にとって、これ以上の萌えシチュはおまへんでといった具合でしょう。命がけで娘をかばうジョディがハマり役な『パニック・ルーム』もこの路線かと。『ターミネーター』といい『アビス』といい、まったくキャメロンは強い女性が大好きですな。ジャンル的には戦争アクション(笑い)へ分類される大メジャー作品ですが、こういったところにこそ百合萌えの燃料が潜んでいるのですね。続く3では、リプリー以外の生き残りはみな死亡、女人禁制の監獄星が舞台となります。そちらの嗜好をもつかたにはたまらん設定、さすがはフィンチャーといったところ。ゆうべ、録画しておいた映画『ラヴァーズ・キス』を観ながら「ヘテロ・薔薇・百合全対応のこんな話なかなかないよなぁ」と思っていたのですが、エイリアンシリーズってそうかもしれん、と思ったり思わなかったり。


今週のトリビア ちなみに『エイリアン3』の脚本は当初ウィリアム・ギブソンが依頼を受けたそうで、彼はそれを書き上げたものの、いろいろな理由からけっきょく採用されず、オクラ入りしてしまったとのこと。しかし後に出版され、読むことはできると。
幻の映画 ウィリアム・ギブソンの『エイリアン3』
2の生き残りが死ぬことはなく、女性キャラもいっぱい出てくるっぽい。ちょっと観てみたかった気もします。


追記 このあいだ、録画しておいた映画『チャーリーとチョコレート工場』を観たのだけれど、そこでやっとヴェルーカ・ソルトというバンド名が『チョコレート工場の秘密』から引いたものであることに思い当たった次第。

ベルーカ・ソルト;イギリスのナッツ工場の社長令嬢。金持ちの家庭で甘やかされて育った為にわがままな性格で、何でもかんでもすぐ欲しがる。自分でチョコを買ったわけではなく、父親が大量にウォンカバーを買占め、工場の従業員に探させた事でチケットを得た。ジョージおじいちゃんに「ブタよりたちが悪い」と言われる。娘に甘い父親と同行する。バイオレットと腕を組み“親友”になろうとするが、実際には互いにライバル意識むき出し。
チャーリーとチョコレート工場 - Wikipedia

血縁関係のない精神的双子とまで言い切っていたニーナとルイーズのケンカ別れっぷりが、リアルなヴェルーカとヴァイオレットの関係を思わせてくれて、なんとも微笑ましい限り。祥子さまみたいにしょっちゅうヒスをおこす女の子が大好きなんですよね。で、なんとなくバンド関係で思い出した逸話があるのでついでに貼り。

ガービッジのシャーリー・マンソンが、十代の頃アバのブルネット美人アンニ・フリード・リングスタッドとレズ関係になることを夢見ていたと告白している。現在38歳(2005年現在)のマンソンは、その頃のクラスメートたちがアバのもう一人のメンバー、金髪のアグネタ・フォルツコッグに夢中なのを苦々しく思っていたといい、リングスタッドのほうが綺麗で才能もあると信じていた。「友達も、姉も金髪美人が好きだった。誰もフリードのことを好きじゃないのはおかしいと思ったものよ。私はフリードに何かを感じたの。彼女のほうが心を打つ美しい人で、悲しい歌をより悲しく歌うことができたの」。
シャーリー・マンソン、レズ願望を告白 - ニュースくるくる

そういえば、マリアの心臓の壁にマリリン・マンソンのサインがあったな。それを見たとき、一瞬ラーメン屋の壁に飾ってある有名人の色紙を連想してしまったのはナイショの方向で。