少女イズム その3

7. 芸能つながり。ゆうべNHKの番組でチェコのチェスキー・クルムロフが紹介されており、城内のバロック劇場で当時の内容をできる限り忠実に再現したオペラが280年ぶりに上演されている模様などを観ることができました。んでちょっと調べてみると、1999年にも緒川たまきプラハとチェスキー・クルムロフを訪れる番組が放送されていたそうです。
ヤン・シュヴァンクマイエルの食卓 - 道浪漫「晩秋のチェコ1」
上記リンク先で、その内容がちょこっと紹介されています。サイト本体がヤン・シュヴァンクマイエルのファンサイトということで、アリスともつながったー!(笑い) 


ナチュラル・ウーマン [DVD]

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8. 緒川たまきといえば映画『ナチュラル・ウーマン』。ヌードを披露したことばかりがクローズアップされ、映画の内容はガチのレズビアンものということで、完全にスルーされたどころか「文芸作品のためなら脱ぐわ的な痛い人」扱いに近いナナメった感想を、当時やたら目にしたような記憶があります。それはそれとして、この作品で監督デビューを果たしたのが佐々木浩久。彼がのちに『ケータイ刑事』テレビシリーズで監督を務めて「謎は解けたよ、ワトソンくん」でわたしたちを萌えのるつぼへ叩き込み、続く『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』の激カワダンスシーンでおそるべき萌え殺しパワーを発揮するようになるなど、もちろんそのときは思いもよらなかったのでした。


9. で、ちょっと思い出したこと。メンズノンノ1月号に「美GIRL FRIEND 2008カレンダー」なる付録がついていたので、すかさずゲット。すると巻末に、トレイシーのレコードでポール・ウェラーがやってるみたいなQ&Aが載っていて、そこに「生まれ変われたら何になりたい?」という質問があったんですよ。で、それに12人中6人の女の子が「男の子になりたい」と答えていたんです。80年代のアイドル雑誌にも似たような質問があり、それへ「男の子になりたい」と答える女子アイドルがとても多いのに「へぇ、そういうものか」なんて思ったものですけど、それから20年近くが経ったにもかかわらず、やはり彼女たちはそうなんだなぁと思い入りました。その容貌を褒めそやされ、その他大勢などではないと自認できるだけのプチセレブ感を手に入れたはずの彼女たちでもそうなのだから、いわゆる普通の女の子たちの胸中や推して知るべし、なのかもしれません。で、「百合物件リスト」でも挙げました、宝塚音楽学校をモデルにした有吉京子の『夢・メッセージ』の中の一節を思い出したのです。「女が女にひかれるのはね、相手の内に自分が失くしてしまった少年の頃の記憶をみるから。まだどちらの性ももたない、中性的な身体、そして両方の性をも共有する、両性具有の魅力。そこへいきつく前の、どちらでもない時期が好き。あなたにひかれるのは、そういう身体をもっているから。本物の、ね」。そりゃ、あっけらかんと「あの頃の僕らはきっと 全力で少年だった(全力少年 by スキマスイッチ)」なんて歌われた日にゃ、やっぱり少年ってすごく楽しいんだ! って思っちゃいますよね。