女の道

skb_mate022008-02-19

1. 狼と香辛料 第5話「狼と痴話喧嘩」を視聴。数百年の時を生きてきた賢狼・ホロ。彼女は4話に渡り、老成した食えないキャラであるさまが描かれてきました。強いて言えば『xxxHOLiC』の侑子さんっぽいキャラなんですが、あそこまでお姉さん風を吹かせるわけではなく、なんか飄々としてるんですわ。そのホロがですね、勘違いからこっぱずかしい失態を開陳してしまい、羞恥のあまり、旅の道連れであるロレンスに八つ当たり。まるで小娘のようにキーキーと突っかかります。見事なまでのツンです。そしてロレンスにたしなめられ、耳と首をしゅんとうなだれる。まごうことなく見事なまでのデレです。4話分タメにタメてのツン、そして間髪入れずのデレという華麗なコンボ技に、小生抗うすべもなく床を転がりまわった次第。そこばっかり20回ぐらい繰り返し見ましたね。


2. 4姉妹探偵団 第2話「高級エステ殺人! 消えた令嬢」を視聴。小沢真珠扮する有名エステサロンのビアン社長と、彼女に愛されることを夢見るビアン秘書の引き起こす愛憎劇。あのねぇ、きょうびこんな内容のドラマを金曜の21時台に放送してたらダメですよ。連続ドラマを欠かさず観てくれるのは、基本的に女性なんですよ。で、いまや彼女たちはイケメンとカレセンとキャットファイトにしか興味がないんですよ。小娘4人のキャッキャウフフだけでもダメくさいのに、さらにビアンネタなんて投入してたらあなた、画面に男映らないじゃない。かと言って、男性向けのお色気キャストがいるでなし、増してお色気サービスがあるでなし。こんなん観て喜ぶの、筋金入りのおにゃのこ好きだけですよ。なんて心の中で激しく突っ込んでたら、以下のようなニュースが。すいません、爆笑してしまいました。

「番組を打ち切って『はぐれ刑事』の再放送でもやった方がいいよ」ヒルズから聞こえてくる悲痛な声である。テレビ朝日の連続ドラマ「赤川次郎ミステリー 4姉妹探偵団」が大変なことになっている。初回視聴率から10%を切る9.2%で、その後ズルズルとダウンして8日放送の4回目は3.5%。すぐに打ち切った方がいい危険水域に入った。主演は竹内結子沢尻エリカらが所属する事務所の新人、夏帆(16)。ここまで低視聴率では内容がどうとか、演技がどうとかの問題じゃない。一も二もなく打ち切るしかないのでは。「“上げ潮”のテレ朝にとって痛恨の事態。このまま続けたらキズが深くなるばかりです。“テレ朝が視聴率戦争で負けたのは『4姉妹』の惨敗が原因”なんていわれたらテレ朝にとっても夏帆にとっても気分が良くないはず。早急に幕引きを考えた方がいい」(マスコミ関係者) それにしても、ゴールデンで3.5%の連ドラってどんな内容か、逆に見てみたい気もするが。
期待の連ドラが3%台にダウンしてテレ朝ピンチ(日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース


3. 篤姫 第6回「女の道」を視聴。やばい、泣いた。まじで。

於一(宮崎あおい)を養女にしたいとの斉彬(高橋英樹)の申し出に、忠剛(長塚京三)は感激する。幼い頃から於一を育ててきた菊本(佐々木すみ江)も、この上ない名誉と、ことのほか嬉しがる。しかし、於一は突然のことに驚き、断ることなど出来ないことは知りつつも、どうしてよいのか迷ってしまう。養女の件を知った尚五郎(瑛太)は、於一が夫婦になることが決して叶わない身分になることを悟り自暴自棄に陥る。西郷(小澤征悦)の祝言に招かれた尚五郎は思い余って泣き崩れるが、西郷の温かさに励まされる。喜びに包まれる今和泉家であったが、なぜか菊本の様子がおかしいことにお幸(樋口可南子)は気づく。養女に選ばれたことをどうしても納得出来ない於一は、斉彬と直に会い理由を教えてもらいたいと忠剛に懇願する。城に出向く日の朝、菊本は於一に「女の道は一本道。引返すは恥にございます」と迫る。於一の率直な問いかけに、斉彬は、於一が自分の母にとても似ているからだと話す。於一は、斉彬の情愛溢れる気持ちを知り、養女となることを決心する。だが、今和泉の家に戻った於一を待っていたのは、自害した菊本の姿であった‥。

菊本が自害したのは、本家の姫ともなられるお方が自分のような身分の低い者に育てられたとあっては、その経歴に瑕がつくからだったのです。それゆえ、自分の存在はなかったことにしていただきたい、と。姫さまの幸せこそが、わたくしの全て。まったくなんという愛でしょう。「女の道は一本道。引返すは恥にございます」という言葉の前、菊本が於一をじっと見つめ、つと手をのばして髪の乱れを直すんですよ。たぶんシリーズ通して、もっとも美しいシーンだと思います。於一を養女にというニュースを知ったとき、涙を流して喜んだ菊本。しかしその夜すでに、寝かしつけにきた菊本が、そのもとを離れ難そうにしているのを見て、「一緒に寝るか? 昔のように」と於一が誘っているんですね。このときすでに、菊本は覚悟を決めていたんですな・・・。なんだろう、ウィリアム・ワイラー版『嵐が丘』のクライマックス、幽霊となったキャサリンヒースクリフが手を取り合い、ペニストン岩へ向かうシーンへ被る「さようなら、ヒースクリフ。さようなら、わたしのお嬢さま」というエレンのモノローグを思い出しましたね。