桜の花びらたち


1. ARIA The ORIGINATION 第6話「その、素敵な課外授業に・・・」を視聴。「やっとふたりきりになれたわね、そら」ということで、そらとレイラさんは、見てるこっちが恥ずかしくなるぐらい一心同体少女隊ですよねってお話でした(違)。とまぁネタはさておき、これって10巻でいちばん好きなエピソードだけに、非常に好感のもてるアレンジが施されていたのに満足です。えらく作画いいし。姫屋コンビの絆の強さを描いたあと、間髪入れずにアリアカンパニーコンビの絆を、アリスの目を通して描くってのが憎いですね。骨抜きにされそうです。次回はアリアカンパニー創設エピソードってことで、オリジナル回になるのかな。


2. 栞と紙魚子の怪奇事件簿 第8話「フランダースみたいな豚」を視聴。友情百合きましたよー。

紙魚子(前田敦子)は、菱田きとら(中村麻美)という女流作家の書いた『フランダースみたいな豚』という本を読んで感激。一方、栞(南沢奈央)は、隣町などで続発しているナゾの失踪事件に興味を抱いて調査を進めていた。失踪者が出た豆腐屋を訪ねた栞は、1週間前に姿を消した主人(斉藤暁)を心配する妻(松永玲子)から話を聞く。事情を聞いていると、なんと、その主人がタキシード姿で、しかも失踪した間の記憶を失って帰宅した。この一件で栞は、さらに好奇心を掻き立てられ・・・。

栞のいない日常など考えられなくなった紙魚子が、初めて別行動を取るエピソード。吾妻ひでおがモデルとおぼしき放浪作家のきとらがありえないほどのツンデレぶりでして、栞に振り回されることに喜びをおぼえる(笑い)M気質の強い紙魚子が、めげることなく食いついていくさまが萌え萌えなんですな。なんせ「友達のプロポーズって、難しいですね(はにかみ笑い)」ですよ。これで萌えなきゃ、何に萌えればいいのかわかりませんのですよ。スタッフ空気読みすぎですよ。マザーグース的なデタラメさがベースになっている物語だけに、現代の女子高生、しかもコンビを主人公とした不思議の国ってなイメージ、そこへパロディネタやらよくわからんギャグやらホラーやミステリの要素もぶち込まれていて、それが低予算の深夜枠アイドルドラマらしい学芸会っぽさとの絶妙なハーモニーを醸し出しているような気がします。グルメなお嬢さまの鴻鳥さんを演じる松山メアリも、サブキャラながらすっごいかわいいですし。なんだかんだ言うて、今年いちばんの個人的ヒットになるかも。


3. で、紙魚子役の前田敦子AKB48のメンバーってことで、ハッとしてグッときたPVなど。
YouTube - AKB48 / 桜の花びらたち2008
デビューシングル「桜の花びらたち」の2008年バージョンですね。とある私立女子校の卒業式をモチーフにしたショートドラマ仕立てになっているのですけど、これがもうガチ百合設定だったりしまして。しょっぱなから前田敦子が、美術室で大島優子へ告白一歩手前のアピールを。その気持ちに気付いていながらも、さりげなくかわす優子。なぜなら彼女は、「2007-09-13 太陽がいっぱい」にて採り上げました「禁じられた二人」を踏まえ、河西智美ラブだったんですな(笑い)。中盤、切なげな表情で先生を見つめる河西智美の腕を大島優子が引っ張ってですね、こう、「わたしにしときなよ」ってな勢いで抱きすくめるシーンとか入れてきやがんの。なんとまぁ、三角関係だったわけですね。ひとりになった敦子は、かつて優子がみんなに囃されながら彫像にキスしたことを思い出しながら、自分もその彫像にキスするわけ。もうね、それなんていう『マルスのキス』ってな具合ですよ。ええ、もう見事に転びましたね、AKB48に。当初の援交くさいイメージを、徐々に百合へシフトしてきたのはアタリだなー。あざとかろうがなんだろうが、要は萌えりゃいいんですよ。かわいいものはかわいいんです。ていうか、かわいいは正義です。え、お前とっくに転んでたじゃんって? ええ、そうかもしれませんね。