ルミとマヤとその周辺

1. くどいようですが、「princesse de la nuit 〜お姫さまナイト〜」まであと5日となりました。詳細は「2008-08-04 princesse de la nuit 〜お姫さまナイト〜」にてご確認いただけます。今持てる力を出しきってサービスさせていただきますので、お誘いあわせの上、ぜひ!



2. で、この週末は、PENGO!・無未来少女・ナルチインサイドの三方がゲストDJとして招かれた「4BEAT音楽祭」という野外レイヴへ同行させていただき、熊野市の井内浦農村公園へ行って参りました。かねてより熊野古道を訪れてみたいなぁと思っていたこともありまして、緑豊かな環境に身も心もリフレッシュできたかんじです。で、無未来少女くんは「最近、曲を作るのが楽しい」らしいのですが、セットの中に自作のポニョネタリミックスというかリプロトラックを組み込んでいまして、その出来があまりにも素晴らしいのに吃驚したり。PENGO!くんが「どこの凄腕クリエイターが作ったのかと思った」と感想を漏らしていましたけど、そう感じても不思議ではないくらいカッコよかったです。もし自分が今でも曲作りをしていたら、是非にでもリミックスをお願いしたいなぁと思いました。


ルミとマヤとその周辺(1) (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(1) (KC KISS)

3. 「4BEAT音楽祭」への道すがら立ち寄った書店で買い求めたもの。時は昭和40〜50年代。北国の町を舞台に、小さな姉妹のルミとマヤ、そしてそのふたりを取り巻く人物や出来事をノスタルジックに描いたもの。『ちびまる子ちゃん』も近いっちゃあ近いんですが、あれは甘酸っぱさが際立っている。まる子とお姉ちゃんって、たとえばサツキとメイみたいなもんでしょう。でも『ルミとマヤ』は、当のこどもが楽しむものというより、おとなをホロッとさせるほろ苦さのほうが際立っている。『びんちょうタン』のちく姉妹みたいなかんじかな。というわけで、やはり連想されるのは氷室冴子の『いもうと物語』なんですね。けど、とくに姉妹属性のない人にとっては、ただの「ちょっといい話」程度にしかかんじられないかもしれません。念のため。


パステルと空飛ぶキャンディ

パステルと空飛ぶキャンディ

4. 一迅社が新たに創設したラノベレーベル、一迅社文庫アイリス第一弾中の一冊。ジャンルはマジカルファンタジーとのこと。ラインナップには、はっきりと百合を謳った作品もふたつあるのだけれど、「クラシカルなごきげんような女学校。可愛らしい制服。女の子同士のたわいもないおしゃべりに、あなたが特別よ! な友情」を横糸にした「甘いお菓子に、私が大好きな女の子の夢を、ありったけ、詰め込んだ」お話を、水上カオリ嬢のイラストが彩るっつう魅力に逆らえるわけがありません。まずはこれから手をつけてみよう、と。乙女チックは正義。そうそう、百合といえば、秋山はるの『オクターヴ』ですよ。あれものすごくよかったです。数年前の読みきり「妄想小説」も中学生日記に出てきそうな百合話でよかったけど、はるかに奥行きが深くなったかんじ。次巻が楽しみすぎます。


リトル・ガールズ (ボウエン・コレクション)

リトル・ガールズ (ボウエン・コレクション)

5. こちらは先週ゲットしたブツ。「2008-04-04 リトル・ガールズ」にて触れた、国書刊行会の「ボウエン・コレクション」第2弾。ぼちぼち読み始めているのですけど、訳文の癖がものすごく強くて、なかなかペースが上がってきません。慣れるのにしばらく時間がかかるかも。