アルテミスとカリストーで百合妄想できたら、あなたももう立派な(ry

skb_mate022009-07-13

小説とマンガオンリーで、普段アニメとか観ないうちの人が珍しく『少女革命ウテナ』を観てみたいと言い出し、春ごろからビデオを貸し出していたところ、先日ようやくテレビシリーズの視聴を完了。隣で目を潤ませるキモいわたしを尻目に、「え? どういうこと?」と混乱気味。とりあえず劇場版を観れば、テーマが浮き彫りになってわかりやすくなるからと、そのまま「アドゥレセンス黙示録」を視聴。ようやく「そうかぁ、これってアンシーのためのお話だったんだね」と納得された模様。思えばわたしに『少女革命ウテナ』を熱心に勧めてくれたのは奴股で、サウンドトラックだとか設定集だとかをいろいろと借りた記憶があります。その後、『おにいさまへ』や『デビルマンレディー』、『ニアアンダーセブン』を録画したビデオを貸してもらったりしたのだけれど、おそらく設定や象徴される意味などについていろいろ考えるのが好きな奴股に、百合萌えなどといった意識はなかったと思うし、わたしも百合成分が作品評価の指標となるなんて、当時は想像だにしていませんでした。でも、いまでも「百合か否か」より「少女性、およびその関係性についていかほど掘り下げた考察をしているか」のほうが自分にとって重要なのは自覚していますし。けれどお互い、例えば大正浪漫や笑いさざめく女学生たちの群像にグッとくるのはいちいち確認を必要としない暗黙の了解だったわけで、『ゆめのかよいじ』といい『トップをねらえ』といいポール・デルヴォーといいバルテュスといい、直接・間接を問わず奴股から教わったものは、決して少なくありません。逆にわたしは、音楽や映画関係をあれこれと押し付けてきた気がします。なんだかんだで幼馴染みといっていい間柄でありつつ、いまだこういった人として・・・というか、オタやマニアとして影響を与え合うことができる関係を維持できているのは、すごく恵まれているんだろうなぁと思います。興味の対象自体に大きな変化はないものの、少なくとも視点は数年おきに更新されているわけで、けれどその都度なんらかの接点というか共通項、公約数を探り当てられるのは、互いをよくわかっているからなんだろうなぁ。譲り合っているってのもあると思うけど。改まって言うのもなんかへんだけど、まぁ、今後ともよろしくどうぞ。で、ちょっと話は外れるんですけど、きのうミニハンドさんと京都国立近代美術館へ行ってきたんです。向かいの京都市美術館でやっているルーヴル美術館展は激しくスルーして。で、なにげに鑑賞したなかでもっとも衝撃・・・というか心がザワついたのは、おそらく常設されているのであろうレオナール・フジタの数枚の作品だったんですよ。なんて言ったらいいのかちょっと言葉に困るんですけど、「ダメだ、少女や猫がこんなふうに見えているこいつはダメだ!」とでもいうのかな、なんかそのモチーフをそのレイアウトで描かなければならなかった理由が分かり過ぎるほど分かってしまうというか。おこがましい言い方ですけど。それらの作品にどうしようもなく惚れ込んでしまう自分も微妙だし、それを他の人が目にすることで、わたしの内側まで見透かされてしまうような錯覚をおぼえるのが、なんつーかこういたたまれない気持ちを呼び覚ますんですねぇ。しばらく前までは「自分をわかってくれ、いやわかれ!」なんて想いがどこかしら渦巻いていたはずなのに、いざ実際にさらけ出されたような気がするとビビってしまってなんとも情けない話でいけません。イギリスあたりの若くて頭悪そうなロックスターかって勢いで、自意識をドブにかなぐり捨ててやりたいものです。あ、でもいまいちばんわたしの心をザワつかせる作品を生み出すのは、「乙女屋」という雑貨屋さんで見かけてから魅せられっぱなしでどうしましょう状態な金田アツ子さんというかたの描く絵画。たとえばこの絵とかこの絵とかね、わたしが愛してやまないエス的感覚を絶妙の匙加減で掬い上げられており、目にするたび悶絶します。もうやめて、心の臓に障る。そういえば、関西では『けいおん』の後番組にあたる『大正野球娘』が「エスという不健全な習慣を、ラブコメによって祓い清める」意図をもって書かれた作品だって書き込みを何処かで読んだのですが・・・なんとも萎える情報ではありますね。とりあえず様子を見ますが。ラブコメといえば、『とらドラ』の原作者・竹宮ゆゆこが、『Noel』*1のライターと同じ人だってことをついこないだ知りました。『とらドラ』の主人公男子に萌えるオタ女子をけっこう見かけたせいか、男性向きのフィールドであえて少女マンガ的感性をベースに、ガチなガールズラブをやっちゃった人とは結びつかなかったな。なんだか、『トーマの心臓』がもとは少女同士で構想されていたという逸話を思い出しました。それを踏まえて、『1999年の夏休み』はオール男装少女キャストになり、『シムーン』はおとな以外少女しか存在しない世界になったわけですね。そうだ、そろそろ新しい百合物件リストも上げたいんだけどな・・・。で、『フレッシュプリキュア』。せつながデレた、そして告った! のはいいんだけど、まるっきり河原で決闘する番長同士のような描写に笑いました。次回予告では、ラブとの同棲フラグが。まじラブせつ止まらねぇ。


今週のウェブ小説

まいこさんの書くガールズラブ中心創作サイト。なかでも、まち子さんシリーズは250万・・・かどうかは知らないけれど、乙女のバイブルと呼んで差し支えないと思います。森島明子先生の作風が好きな人なら、まず間違いなくハァトを射抜かれるでしょう。いまいちばん続きが読みたい小説。