蛍火の杜へ

01. 竜騎士07×PEACH-PITが手掛けるビジュアルノベル『おおかみかくし』のPVが公開されたというので、その舞台となる架空の町「嫦娥町」のサイトへ行ってみたところ・・・竜ちゃんと湊かなえの対談がダ・ヴィンチ9月号に掲載されるだと！？　むぅ・・・チェックするしかあるまい。ちょうどいま、湊かなえの長編2作目となる『少女』を読んでいるところなんですが、もう序盤から掴まれますね。主要キャラは女子高生という設定なんだけど、このメンタリティは中学生でしょう。このあいだやまじえびねがマンガ化した、姫野カオルコの『青痣』の主要キャラに近いように感じる。とにかく少女たちの思考や一人称語り、たとえば前髪を1ミリ切り過ぎたことをいつまでも気にするような過剰な自意識、にキュンキュンしっぱなし。けれどささくれてゆく感情や、突飛というか論理をすっ飛ばした極端な発想のせいで、どんどん話は重くなっていくっぽい。その痛々しさがたまらんわけですけども。やっぱミステリやホラーには少女を使わないとね。『禁じられた遊び』の女子高生版みたいになるのかなぁ。『乙女の祈り』路線にはいかないと思うんだけど・・・この先、タカハシマコばりにキラッキラのショタ幻想と少女は邪悪説とか散りばめられたら、良くも悪くも頭がくらくらするぜ。とにかく、先を読むのが楽しみです。ただし、厨臭い小娘など見たくもない方はスルー推奨。あ、うみねこもおもしろいですうー、うー！

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

青痣 しみ

02. 各番組の第2話を視聴。『GA 芸術科アートデザインクラス』と『かなめも』で、おばあちゃんエピソードのコンボ技。『おジャ魔女ナイショ』の最終話がちらついて、鼻の奥がツンとしたではないか・・・まじやめれ。どことなく『まほTai』っぽい『うみものがたり』は魔法少女路線確定。夏音が藍華にしか見えないって意見を散見したけれど、キャラ的には『まほTai』の七香に近いと思います。そして、とくに百合要素を期待していたわけではなかった『CANAAN』ですが、第1話でいきなりカナン×マリアをちらつかせてきた。ふたりの仲を取り持ったというあやとりの赤い毛糸（？）って、露骨に赤い糸を匂わせてるでしょ。凛×桜や凛×セイバーや桜×ライダーあたりが好きな人は押さえておいたほうがいいかも。ていうか背景や美術がんばりすぎ。OPのカナンの背筋の動きとかまじヤバス。この先だいじょうぶなんだろうか、といらぬ心配をしてみたり。聖杯争奪形式より、たとえばマリア視点での聖杯探求形式にしてくれると嬉しいんだけど・・・難しいだろうな。