焼け野ヶ原

skb_mate022009-08-03

その筋ではすでに周知のことと思われますが、今期の百合バブルははっきり言って異常。正直言って、ここまで百花繚乱になるとはまったく予想していませんでした。放送時期が被ったのはもちろん偶然なんでしょうけど、なんかもう秋以降また無風状態になるんじゃないか、そうなったとき、焼け野ヶ原を知らない百合オタ達が味わう最上級の退屈で、グルメな舌が溶けてしまわないか心配です。心配したところで、どうしようもないわたしは無力だ・・・とパラ様気分を満喫。では現在放送中のテレビアニメで百合的においしい番組を、満足度順にピックアップ。


青い花  関西での放送はまだありませんが、オープニングとプロモを観る限り、向こう10年、20年と残り続ける傑作になることは確実。残念な内容だったリメイク版『櫻の園』より、こちらが正統後継作品として語り継がれるべき。で、公式サイトにオープニングを担当した空気公団のインタビューが掲載されているのですが、自身も女子高出身であるという山崎ゆかり嬢が、かなりのシンパシーを感じながら楽曲製作に臨んだっつう経緯に激しく身悶えました。さらにはエンディングを担当したceuiの、自分はふみちゃんにちょっと似ていて、やっぱりあーちゃんみたいな親友にいろいろと助けられたみたいな話には地べたを激しく転がりました。我ながら人としてどうかと思うが、もう手遅れやね。

フレッシュプリキュア!  敵幹部だったイースキュアパッションとして生まれ変わり、さらには桃園家に居候とかもうね。制作側がどの程度狙っているのかはわかりませんが、初代の頃の百合オタの妄想がそのままフィルムになったような展開に、衝撃を禁じ得ないというのが正直なところ。きのう放送された第26話「4つのハート! 私も踊りたい!」では、ブッキーと心を通わせあったせつなさん。おまけにテンプレみたいなデレ方しやがって、こっちは思わず奇声あげたっつうの。美希たんとは一筋縄でいかないでしょうが、こちらもおいしいエピソードを期待したいところ。でもミユキさんにイースだったことがバレたりしたら、またややこしくなるなー・・・そういうのは無しの方向でいってくれるって、わたし信じてる!

うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜  パチンコのキャラを使った企画モノ、通常なら当然スルーなんですが、それを『カレイドスター』のスタッフが手掛けるとなれば話は別。もうまったく別。ふたを開けてみれば、キャラデザはばっちり可愛いし、2話目でふたりはうみキュア路線確定なうえ、マリンにはシスコン妹やら過保護気味な親友やらがくっついてるし、夏音は登場と同時に彼氏に失恋したうえ陰ながら気遣ってくれる友達がいたりで、なんだこれ状態(笑)。とどめに、唯一の男子キャラであるサムは完全にいじられ要員だし。あ、亀もいるか。番組中のCMがサム押しだけに、なんだか哀れにすら思えてきます。ただ、エンディングに『人魚姫』を持ってきてるのがちょっと気がかりだなぁ。マリンが泡になる伏線とか、まじ勘弁してほしい・・・けど、さすがにそれはないか。『人魚姫』を観ながらときめいたり怒ったり泣いたりするウリンは強烈に可愛いですが。

咲-Saki-  これ、ふつうに観たらまっとうな部活モノですよね。けど、キャラの立て方といい信頼関係の濃密さといい、ベースは完全に腐対応の少年マンガ。で、熱血分のかわりにお色気分が相当量仕込まれていると。百合萌えとかカップリング萌えに目覚めて間もない方には、絶好の教材になるんじゃないでしょうか。それで裾野が広がったところへ『はやて×ブレード』あたりがアニメ化されたら、かなりのヒットを記録するんじゃないかと思うんですけども。ただ、はやブはお色気皆無だからなぁ。ちなみに咲での好きカプは、王道中の王道ですがいまのところ和×咲、華菜×美穂子です。

かなめも  『貧乏姉妹物語』路線の作品といったところでしょうが、ゆめ×ゆうきっつう公式ガチカプ、あわせてセクハラ魔のはるかに、百合属性を持たない視聴者がどういう反応をしているのか気になりますね。『スズナリ』後半のしっとりした感じも好きなので、今後そういう展開や演出にも期待したいところです。

CANAAN  カナン×マリアはほぼ確定でよいかと。で、ようやく第4話「呉れ泥む」で明かされたアルファルドとカナンの因縁。これってまるで・・・ガウルンと宗介じゃないか! 「愛してるぜ、カナン!」とかやってくれるのかと、思わず期待してしまいます。リャンチー涙目。ここへきてなんとなく、話が見えてきたような気がします。あまり後味のいい話にはならないかもしれないけど、燃料にはことかかないだろうし、なによりも観てておもしろい。

大正野球娘。  仮に原作がエスは不健康だとかなんとかいう考えのもとに書かれているとしても、これは萌えざるを得ない。このはいからさんどもめ! いまのところ、けっこうきっちり作られているお話だなぁという印象。それを踏まえたうえで、雪×環やばいよ雪×環。オープニング曲の服部隆之×大久保薫もナイスカップリング過ぎる。

獣の奏者エリン  第29話「獣の牙」にて、エリンが全身全霊をかけて世話をしてきたリランが雌であると判明。ソヨンといいリランといい、燃料にはまったくこと欠きません。『マリー&ガリー』といいドラマ版『ふたつのスピカ』といい、NHKは相変わらずやってくれます。

GA 芸術科アートデザインクラス  ダメだー、どうしてもキョージュ総受けっつう発想しかできん! 何話だったか忘れたけど、棺担ぎのクロが一瞬出てきたのが嬉しかったですね。


他、『ハヤテのごとく!! 第2期』第17話「桜の下で」でハム子がヒナギクに「わたしと結婚しませんか」とか言い出したり。メインはナギと亡くなったお母さんなんだけど、これがまたいいお話で・・・。『化物語』にも、今後ガチ百合キャラが登場するらしいし、どうなってるんですかまったく。