オハナホロホロ

女の子の食卓 6 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

女の子の食卓 6 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

1. あいかわらずグッとくる短篇が並んでいる。しかしこの人の描く少女はどの子もかわいくてたまらんなぁ。親子丼の話の女子中学生とか、やばいからまじで。しかし、今作中いちばんやられたのはもちろんおにぎりの話。何巻所収だったか忘れてしまったけれども、マカロンの話級にガツンとしてやられました。少女漫画好きな百合オタは押さえておくべき。


2. こないだ発見した百合物件。とりあえず、単行本が出るところまでは漕ぎつけて欲しい!

まんがタウン3月号より、私の4コマ漫画の連載はじまりました。「蝶のように花のように!」という、オフィスを舞台にした百合4コマです!ファミリーな4コマ誌だというのに、なぜ百合4コマという全然ファミリーじゃない存在が受け入れられたのか、自分でもよくわかっていないです。苦情がものすごいんじゃないかとすごく不安です。コワイヨー。でも懐広く受け入れて下さったまんがタウン様に感謝して、やらせて頂いた感じです。果たしてこの連載、半年持つのかも怪しいところですが、頑張っていきたい…な…!皆さんよろしくお願いします!
柳瀬ルカ CRUSH - まんがタウン3月号発売されました!

そういや、しおやてるこの「レモネード」も結局単行本出ずじまいじゃねぇか! って、あれはまんがタイム系だったか…。


オハナホロホロ (Feelコミックス)

オハナホロホロ (Feelコミックス)

3. 百合物件レビューサイトで軒並み高く評価されているゆえ、いまさらわたしがどうこう言うまでもないとは思うのですけれども。なにがすごいって、この人はビアンですよバイですよみたいな解説一切なしで、元カノが子供を連れて転がり込んできたところから話を始めるあたり。それをフィーヤンでやっちゃうっていうのがね。同性愛にまつわる葛藤だとかなんとかっていうのを一切すっ飛ばして、というかおそらく彼女たちはそういう抽象化っぽい作業に対してまるで興味がなく、ただ相手との関係というか、相対距離にしか注意を払わないんだろうなと納得させるだけのものがある。以前『ミシン2』(嶽本野ばら)文庫版の後書きで、宮木あや子が「わたしはこれを百合とは呼びたくない」旨書いてあるのに、それって百合を矮小化し過ぎじゃないかなぁという違和感を感じたけれども、これを読んでたしかに百合とは呼びたくないわと思ってしまった。主人公たちは同性愛者である、そしてそれが物語の骨格を形成してもいる、けれど作者がもっとも関心を寄せて描いているのは、愛情と感情の連鎖によって形作られてゆく人間関係なのであって。ではそれをどう呼べばいいのかというと、答えに窮してしまうのだけど。なんて言えばいいのかなぁ、たとえば江國香織の『落下する夕方』を読んだ時のような、春先の夕方にうっすらと風が含む匂い、それも引越しの手伝いとか、さんざん体を動かしたあとの倦怠にまとわりついてくるようなあの感覚、そういった諸々が紙面から伝わってくる気さえするのです。

本誌初登場時から読者に愛された「オハナホロホロ」シリーズが、このたび、めでたくコミックス化しました!また本編は最終回を迎えたものの、読者から「続きを読みたい」という声を多数いただき、シリーズ続行決定!!
フィール・ヤング - 鳥野しのインタビュー!

って、ちょwww まだ続くとか嬉し過ぎるんですけど!! 自分が知らないだけかもしれないけど、青年誌にゲイカップルの物語が掲載されて、好評につき継続なんて話聞いたことがないぞ。


4. そいや、掲載されていたのがフィーヤンだったかヤングユーだったかは憶えていないけれども、桜沢エリカのビアンもの『LOVE VIBES』が原作の映画『カケラ』、いよいよ4月に劇場公開されるとのことですよ。

満たされない恋愛をしている女子大生が、メディカルアーティストの女の子と出会い、友情以上恋愛未満の微妙な関係になる過程を描くオフビートなガールズ・ムービー。奥田瑛二の長女で、弱冠26歳の安藤モモ子が脚本と監督を手掛け、大人の女性へ成長する今どきの女の子の心情を映す。主演は『愛のむきだし』の満島ひかり。人間の不完全さを肯定して人としてどうあるべきかを独特のガーリーな世界観で紡ぐ、安藤監督のセンスが光る一作。
シネマトゥデイ - 映画『カケラ』

満島ひかり、この手の役柄が続くなぁ。まるで昔の宮崎あおいのようではないか。