ぼくが小さかった頃、クリスマスツリーはとても大きく見えた

skb_mate022007-05-05

彼女がいない3度目の5月は、やっぱり若葉の頃の匂いがした。この世の果てで小さな恋のメロディを唄う「夢見る愛天使」は、それでもわたしたちの手には届かぬところで、けんめいに生きているのだと思う。今の自分は、はたしてけんめいに生きているだろうか。賢明に生きているとはとうてい思えないけれど、少なくとも懸命には生きているつもり。そこから自己肯定という寝技にもちこもうにも、なんか疲労感が激しくて無理っぽいし、そんなかったるいもん、誰も見たくないっすよね。そんなことより、バーズ7月号でローゼンが「堂々の最終回」を迎えるらしいですよ奥さん。ひょっとして「この回で終わりです」「いや続けてもらわんと」で揉めてたのかなぁ。とりあえず、kukuiの『LeerLied』をエンドレス再生してみる。

平和なときのやわらかい自分を想い出して、どんな状態でも内面は清く正しくいられますように・・・
MOKA☆竜宮への道/2006年10月14日)

財政難をおして、MOKAの1stアルバムと2ndミニアルバムを2枚とも買った。さっそく聴いてみて、案の定「なぜもっとはやく買わなかったのか」と口惜しい思いをする。ポコニャンの「けっこんしようよ」から軽く10年以上待ち、ようやく耳にしたMOKAワールドは、なんだか遥か昔にDOBを初めて耳にしたときの気持ちを運んできてくれたように感じた。初めての感じというものは、それを持て余していた当時よりも、焦れったさやもどかしさだけが濃い輪郭だけの残像になってから、ようやく愛しいと思えるものなんだなぁ。そんな当たり前のことに、また気付かされる。いやホラ、もう健忘症が笑えないレベルまで来てますし。それにしても小西香葉の言葉には、あのひとのそれにとても近しいものを感じずにいられない。