いつか王女様が

1. 2月のネタなんだけど、書くのを忘れていたので・・・。

韓国アイドル、KARAのショーケース@赤坂ブリッツに行ってまいりました。ブームとは分かっていたけど、目の前に1000人以上の客が、入場整理待ちしてるの見たら、なんかショックでした。日本盤も出てないアーティストなのに満席で、追加で昼公演も出たけど売り切れで、っていう大変な状況。私もチケット取れず、行けなくなった方にお譲り頂いたんですけど…。イ・ジョンヒョンBabyVOX(日本進出に失敗した、過去の来日アイドル)のライブを思い出して、涙が出そうになりましたよ。イベントは、ライブというより、いわゆるファンミーティングでした。トークをはさみつつ、歌ったのは7曲くらい。しかしお客、女子多すぎ! 女子高生もいたけど、多かったのは20代じゃないかなと。チョコレートをプレゼントするバレンタイン企画で、当たったのが全員女性(!)。KARAが女性に告白をしてハグするという、女子校みたいなことになっとりました。
HiBi - KARAと握手しました(2010.02.09 Tuesday)

アイドルイベントがおにゃのこ客で埋め尽くされる・・・戦争映画がオヤジ客で埋め尽くされるのと同じ理屈ですね、わかります。しかしまぁそんな場面をわたしのような百合厨が目にしたら間違いなく死んでしまうでしょう。見てみたい、だがまだ死ねない、そんなどーでもいいアンビバレントに身悶えるキモオタでサーセンwww どーも1番人気のメンはハラにゃんって子らしいんですが、ここは百合厨らしく、リーダー・ギュリ様と最年少・ジヨンのイチャラブを貼っておきたいと思います。おっ、察しがいいですなぁ。AKBにおける麻里子様とおくたま(奥真奈美)みたいな感じですわ。視聴する際は、各自症状にあわせて対ショック姿勢をとってくださいねん。


2. AVライター雨宮まみさんが、『片想いレズビアン』を渾身の力でレビューされています。

AVはセックスを見せるもので、この作品もまた、きっちりセックスを見せている。ただ、そのセックスに含まれているのが「欲情」や「興奮」だけでなく、きめ細かな恋愛にまつわる感情で、普通のAVでありがちな「セックスするための理由としての恋愛」ではないと言い切れるほど、感情や関係の描き方が丁寧で、ちょっと目を背けたくなるほど切実で、幸せで、こわい。でも本来私たちの日常におけるセックスや恋愛って、そういうふうに「幸せ」で「こわい」ものなんじゃないだろうか。AVには、この世にあるすべての、いろんな形のセックスを描き出す可能性があると私は思う。『片想いレズビアン』は、数あるセックスの形の中から、こういう形のものを描くことを選び、それに成功した、類い稀な作品である。なにかひっかかるものを感じたら、ぜひ観てほしい。
WEB SNIPER - 特選AVレビュー『片想いレズビアン あずさとあかり 〜離れていても、二人はいつも同じ空の下で…〜(Madonna)』

こうまで言われたら、百合厨としては視聴せざるを得ない。というわけで買ってみたのだけど、4時間近い尺にへこたれて絡みパートをすっ飛ばし、ドラマパートのみ視聴。雨宮さんもレビューでガチ役の桐原あずさをベタ褒めしているけれど、確かにいい。てかかわいい。容姿うんぬんじゃなく、はにかんだ笑顔やおずおずとのばす指がたまらなく愛おしく感じられる。もちろん深夜ドラマのようなチープさは否めないし、これがAVでなかったなら、よりもっと琴線に触れる作品になりえたかもしれないけれど、セックスのみを機能的に消費するための媒体であるポルノにおいて、こういった作品を発表しようとする作り手がいることを知ることができただけでも勉強になりました。ロマンポルノ『セーラー服百合族』の延長線上にありつつ、よりまっとうに恋愛する女の子を描こうとした意欲作といえるかも。

贖いの聖者


1. 20年ぶりに出てきた河合その子に「よみがえれ、私」って言われてもなぁ。あの頃のままのイメージですよ。それより、キャッチコピーが「コミック界の河合その子」だった白倉由美に出てきて欲しい。由美タン、百合描いてくれないかなぁ。や、小説でいいっすよ。セーラー服シリーズはもちろん、『夢からさめない』や『ロリータの温度』が好き過ぎます。作家宣言で散々痛い子扱いされましたが、やはり少女の自意識を描かせたらピカイチかと思われるので。連作集『一千一秒の日々』所収の「七月の通り雨」で百合キャラを投入してきた作家・島本理生も、少女時代の愛読書に『夢からさめない』を挙げていました。


2. コリスがマッサージチェアで「あ゛〜」、まゆゆはゲームに夢中ってw 君ら自分のキャラよくわかってるなw でもってたかみなはまたあっちゃんかw あつみな推しはほんま干され知らずやで…。「二次元に 恋をして早 十六年」by渡辺麻友 さすがはノースリーブスのシングルをスルーしてヘタリアのキャラソンを買う筋金入りのアニヲタだなwww


3. ミニハンドさんのタレコミ。
小6竹俣さん大金星 女流王将戦で本戦進出、女流プロ2人を連破
高校を卒業した香奈タンと入れ替わりに小6がきましたか!制服・眼鏡・ツインテール…完璧だ。



4. ジェイン・オースティン原作の『いつか晴れた日に』(『分別と多感』)を視聴。 麗しい姉妹愛を堪能。3女マーガレット役のエミリー・フランソワが愛らし過ぎて高まる。明日『プライドと偏見』も借りてきて観ようかしら。あ、まだ『ジェイン・オースティンの読書会』観てないからそっちにしようかな? そういや『リアルクローズ』では能瀬三姉妹の共演を存分に堪能させていただきました。またテレビで一緒に出て欲しいなー。大塚ちひろ山下リオも三姉妹なんですよね〜。三姉妹萌え。つか姉妹ってほんと萌える。



5. 夢色パティシエール 第28話「イチゴとなつめと王子さま」を視聴。女児向けで栗山緑じゃなく山田隆司名義での脚本って珍しい? 今までちゃんとクレジット見てなかったや。いちごが3回ぐらい「かわいい妹」つうのに身悶えたです。姉妹愛は正義。

世界であなただけの歌姫なの

1. 自分にとって、初音ミクの魅力とはなにかを考えてみた。女性Pさんが「ああもう、なんで言うこと聞いてくれないの;;」「すてき! ミクはやればできる子^^」と一喜一憂しながら調教しているところを想像すると激しく高まる。さらにうpされた曲に感銘を受けた女子が、「うーん、でもリンやルカ姉も捨てがたい…ああそっか、×すればいいんじゃん! 百合百合〜」とか言いながらボカロの百合なお絵描きとかするとフィーバー!って感じ。ぷよぷよ的にはウィッチ×アルルかな、やっぱり。謎の病原体で主を失った移民宇宙船のAIが、全ての処理能力とパワーを結集して少女の姿をしたボカロを作り上げるなんて設定もいいな。もちろんレクイエムしか歌わない。で、100年後に調査団が入るわけ。その中で唯一の女性である言語学者が、どこからともなく聴こえてくる歌声に気付き、声の主を探し当てると「ずっと…貴女を待ってた」とか言われるの。その学者は、遥か昔に別の惑星へ漂着した地球人の末裔で、かつての先祖がそのAIを開発した技術者だったみたいな。「わたしの役目は終わったわ。さあ、あなたの手で眠らせて。わたしの機能を止めて」「もっと聴かせて欲しい・・・なんてお願いは、残酷かしら?」とかね。とりあえずネタとしてストックしておこう、はわわ。なんかアン・マキャフリィの『歌う船』とエイミー・トムスンの『ヴァーチャル・ガール』と『エイリアン2』のハイブリッドみたいだけどw いいねん。厨二だいすきやねん。


小煌女(1) (KC KISS)

小煌女(1) (KC KISS)

―その時 深い色の瞳の中に 煌く光を感じたような気がして 息をするのも忘れました ああ あたし まるで 恋に落ちたよう― 時は未来。宇宙時代を迎えた地球連邦英国自治区。舞台は上流階級の子女が集まるベネディクト女学校。住み込みのハウスメイドとして働くサリーと、惑星トアンから留学を名目に亡命してきた王女・ジノン。国も身分も違うふたりの運命的な出会い。そして・・・ 海野つなみ版『SF 小公女』開幕!!

2. 高殿円『カーリー』シリーズは二重の意味で残念な結果に終わってしまいましたが、こちらには期待してみたいと思います。海野つなみなら、やってくれるはずだ! ・・・たぶん。ちなみにこの人、『回転銀河』4巻でガチ百合1本と友情もの1本をやらかしております。いいぞもっとやれ。


食堂かたつむり コミック版

食堂かたつむり コミック版

そこは食べると願いが叶うという、不思議な料理を出す食堂だった。ベストセラー小説「食堂かたつむり」を、リリカルかつときには残酷な作風でカルト的な人気を持つ漫画界の異端児、鈴木志保が大胆に漫画化!

3. 原作未読・映画未観賞なので、やっぱりいつもの鈴木ワールド全開やなーと、『バベットの晩餐会』とか『リトル・フォレスト』とか『女の子の食卓』なんかを思い出しつつ読んでたら、オチが『いのちの食べかた』なのにびびった。女子感覚満載なので、重症の百合厨にはお勧め。

娘時代

ネット上で、百合漫画に少女漫画絵は不要的な意見をいくつか見掛けてびっくり。少女漫画最大の特徴である少女の自意識とリリシズムとロマンチシズムを持ち合わせない百合漫画なんて読みたくないですよ。というか、百合漫画ってのは限りなく先鋭化した果てに原点回帰した少女漫画だという認識だった。たとえば太宰治の「女生徒」で、主人公の少女がお風呂に入りながら、この瞬間どこかで同じ月を見上げる同じ年頃の少女を夢想してぽかぽかする場面があるけれども、自分が百合に求める少女世界はまさにそれ。 現実と幻想を行き来しながら、もうひとりの自分に囁きかける聲。『ミツバチのささやき』や『赤毛のアン』には、それらの要素が濃密に含まれている。まさにバイブルといっていいし、足早に通り過ぎてゆく実体のない少女――実体を持つのは"少女期"の女性なのであって、"少女"ではない――のアウトラインを捉えるためには、そこに記された感覚を身につけなくてはならない。少女を体現し続けるアナの代わりにイザベルは大人の女の片鱗を見せ始め、夢から醒めることを拒み続けるアンの代わりにダイアナは現実を生き始める。『小公女』や『秘密の花園』も少女を読み解く手掛かりにはなるけれども、それらはビルドゥングスロマンとしての側面の方が強いように思いますね。「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」とはボーヴォワールの言葉だけど、少女漫画の描線から滲み出る黄金の午後、かつての少女たちはその香りに惹かれて異界へと忍び込み、甘やかな拒絶とその身を隠す星菫とに少女が修めるべきものの薫陶を受けたわけですよ。あなたが少女愛好家なら、ボーヴォワールの『娘時代』はマジ必読の書です。そういえば、リセの哲学教師だったボーヴォワールと同性愛関係にあった教え子、ビアンカ・ランブランの『サルトルボーヴォワールに狂わされた娘時代』なんて暴露本もありましたね。ランブランの怒りは、ボーヴォワールが心酔するサルトルに、恋人であった自分をあてがうという裏切り行為に対して向けられたもの。サルトルは若い娘が好みだったんですな。とはいえ恨みに満ちた一方的な言い分なので、額面通りに受け取ることはできませんけど。 とにかくそれを読んでボーヴォワールバイセクシュアルだったことを知り、道理でルデュックにえらく入れ込んでいたわけだ…と合点が。とは言えリブの盛んな時代ですから、自分のリベラルぶりをアピールする狙いもあったかもしれませんが…。ルデュックの『私生児』(レベッカ・ブラウンの『若かった日々』に雰囲気近し)は映画化されているものの、ソフト化されていない幻の作品ですね。DVD出してくれないかなぁ。

女と女(1967) - goo 映画

女ともだちは、恋人よりも愛おしい

1. きのう思わず尼のカートにぶち込んだ2冊。


女ともだち

女ともだち

角田光代井上荒野栗田有起唯野未歩子川上弘美さんら人気作家5人が描く「女ともだち」の物語。共通テーマは「派遣」。派遣先で出会った仲間たちの「その後」、派遣社員としてやって来た謎めいた人、30歳を迎えた派遣女子の「正念場」、憧れのキャリア社員の秘密を知った派遣、派遣先で知り合った男性から逃げた「あたし」……。5人5様の「職場と人間模様」が女性作家らしい繊細さと大胆さで魅力たっぷりに描かれた小説集。

あくまで友情話なのですが、帯裏の「女ともだちは、恋人よりも愛おしい」という惹句がもうなんというかね。社会人百合、たとえばきづきあきら+サトウナンキ「エビスさんとホテイさん」あたりがお好きな方はチェックすべき。おおそうだ、社会人百合といえば、ガールズラブ中心創作サイト「Lilien」のまち子さんシリーズを外してはいけない。ほんとアホみたいによく萌えるので、騙されたと思っていちど読んでみてください。


天空のリリー (一迅社文庫)

天空のリリー (一迅社文庫)

1941年、第二次世界大戦中のソビエト連邦。反ドイツの機運が高まるなか、エンゲルス基地では女子パイロットによる飛行機連隊が創設されようとしていた。志願したのは、10代から20代のまだ若い少女たち―。戦闘機パイロットを目指す仲間、ライバルたちとともに、空に憧れ、空を愛する少女、リリー・リトヴァグの挑戦が始まる。かつて実在した、女子だけの飛行機連隊を舞台に描く、空戦×歴史ファンタジー登場。

「2008-08-13 白薔薇」を参照してくださいませませなのですよ、はわわ。


2. ついったーで「萩尾望都作品は百合寄りに感じるが、竹宮惠子作品は完全にBL的だと思う」というつぶやきを拾い、「2009-09-28 魔法少女の鉄槌」にて引用した萩尾望都吉本隆明の対談を思い出しまして。先日すこし触れた『少女論』のなかで、本田和子は「雪の子」と「ビアンカ」を例にとり、「少女に意志される少年像」が初期萩尾作品の根幹をなしていて、それこそが少女の本質たるのではないかと指摘しています。それはギリシャ神話に登場する可憐なペルセポネの別名"コレー"、すなわち"娘"が、もともとは凛々しいアテナや美しいアフロディテなどの少女神たちすべてを指す呼び名であったように、それら属性のすべてを含む原少女であり永遠の少女ともいうべき存在なのではないかと。それを踏まえて考えてみると、「少女に意志される少年像」、少女にとっての自身のイデアともいえる少年像にこだわったのが萩尾望都であり、異性としての少年に透徹したまなざしを向けたのが竹宮惠子だったのかもしれないなと。ちなみに、「少女に意志される少年」を少女自身とその肉体のうちに見出だしたのは有吉京子ですね。『夢・メッセージ』の中に「女が女にひかれるのはね、相手の内に自分が失くしてしまった少年の頃の記憶をみるから。まだどちらの性ももたない、中性的な身体、そして両方の性をも共有する、両性具有の魅力。そこへいきつく前の、どちらでもない時期が好き。あなたにひかれるのは、そういう身体をもっているから。本物の、ね」という台詞が出てくるのですけど、これほど"少女"、そして"少女"と"百合"の親和性をわかりやすく言い表した文章には、なかなかお目にかかれないと思います。萩尾作品でいうと『11人いる!』のフロルの設定が思い出されますね。人類でいうところの性徴を迎えるまでは、性的に未分化っていう。まさに『シムーン』ですが。そして山岸凉子作品からはすごく母性を感じるのだけど、どうしてだろう? 山岸作品で永遠の少女をテーマにしたものといえば「時じくの香の木の実」ですが、萩尾作品が死をもって永遠としがちなのに対し、実際に不老不死を持ち出してくるあたりがそれを読み解く鍵と言えそうなんだけど・・・。すっごい余談ですが、やっぱりアルテミスとカリストーって百合的にあ・や・し・いと思えてならないんですよね。検証したいと思いつつ、なんか延び延びになってるなぁ・・・。

非実在聖少女帰依問題

skb_mate022010-03-22

4月スタートの地上波新番組チェック。


B型H系 4月1日(木)KBS京都 25:00〜
Angel Beats! 4月3日(土)毎日放送 25:58〜
ひめチェン! 4月4日(日)テレビ大阪 9:00〜
WORKING!! 4月5日(月)読売テレビ 25:44〜
荒川アンダー ザ ブリッジ 4月6日(火)テレビ大阪 26:05〜
迷い猫オーバーラン! 4月8日(木)サンテレビ 26:10〜
真・恋姫†無双〜乙女大乱〜  4月9日(金)サンテレビ 26:20〜
けいおん!! 4月10日(土)毎日放送 26:28〜
会長はメイド様! 4月10日(土)毎日放送 26:58〜
一騎当千 XTREME XECUTOR 4月14日(水)サンテレビ 26:10〜


ウホ枠までいちいち書かなくてもいいですよね。
ひさびさに毎日放送アニメシャワーが充実してるな。


今週の星に願いを

アルトネリコシリーズの開発ディレクターである土屋暁さんが、個人サイト「おとのは茶房」で公開されていた自作のフラッシュアニメ。すでにサイトが閉じられているため、ニコ動でしか視聴できなくなっています。2003年の公開当時、楽曲の良さもさることながら、あまりにも百合ん百合んな内容に動揺した覚えがw どう見ても、やっぱこれ百合ですよね。このマインドがアルトネリコにもガッツリ引き継がれたというわけで、百合オタ必修。

ことことかるてっと

ことこと かるてっと(1) (KISSコミックス)

ことこと かるてっと(1) (KISSコミックス)

秘密。それは友情のあかし。京都、西陣のはずれにある小倉大学女子寮・れんげ寮。好奇心旺盛で変わり者の3回生・難波。寮一の美人だが少し冷たい1回生・万城目。いつも笑顔で人当たりのよい1回生・茜。そして、ある秘密を抱えた1回生、蓮華。ただの寮生同士になるはずだったバラバラの4人がひょんなことから距離を縮めることになり…。季節うつろう京都の街ではじまる、乙女の四重奏―。(カバー裏より)

1. オクターヴ4巻・魔法使いの娘8巻・しゅごキャラ11巻・ローゼン3巻などと一緒に買ってきた一冊。帯に書かれた「少女漫画の歴史をぬりかえる驚異の新人、初単行本!」って煽りはダテじゃないと思います。いまどき少女漫画で真っ向から女子の友情を描くこと自体チャレンジャーだと思うけれど、すごいのはそこじゃなくて。女子寮4人ものといえば、少女漫画好きなら誰もが思い浮かべるあの不朽の名作、そうです、樹村みのりの『菜の花畑』シリーズに匹敵する出来栄えと言っていい。講談社の公式サイトで第1話が試し読みできるので、ぜひ目を通していただきたいです。今年はしょっぱなから鳥野しのの『オハナホロホロ』が飛び出しましたし、京都といえば木村紺の『からん』も目が離せない。『からん』は青年誌連載ですが、ユーザの増減とは無関係に進化を続ける少女漫画はやはり素晴らしいですね。あ、そういや『青い花』5巻の感想を書いてないな・・・持田あきの『おもいで金平糖』もレビューしようと思ってそのままだ(汗)。


2. 日本近代文学会東海支部シンポジウム「〈少女〉は語る /〈少女〉を語る」をネット配信で視聴。多くの示唆を与えられたのですが、もっとも収穫だったのは以下の考察。

〈少女〉とはすなわち、年齢やジェンダーだけでは同定することのできない、(行為や様態によってその主体が規定される)述語的存在からはかけ離れた空虚な主体、あるいは逆に(他者によって)過剰なる意味を投射された(そしてそれを自己表象として組み込む)透明なシニフィアンなのである。
日本近代文学会東海支部 シンポジウム(第37回研究会)- 少女文化と文化資本 坪井秀人(名古屋大学)

このブログで幾度か言及した、桜庭一樹の『ブルースカイ』でも実験的にこの設定が取り入れられていました。そして、先日わたしが書いた百合との距離感についての小文にも援用できそうです。



3. きのう借りてきて観たんだけど、これは最高ですね。買おう。